東京オリンピック・大会ボランティア:ドライビングサポーター(輸送)活動と新聞報道について
- はじめに
- 輸送(ドライビングサポーター)とは
- ボランティアの一日の活動の流れ
- 持続可能な、エコな輸送?
- 輸送についての新聞報道について
- 交通事故を起こしたという報道について
- 「ボランティアに輸送をやらせるのは危険」という意見について
- おわりに
はじめに
2021年7月21日~7月23日の3日間だけでしたが、念願の東京オリンピックの大会ボランティア(通称Field Cast、都市ボランティアCity Castもあるので分けて記載)に参加してきました。私は役割は何でも良かったので、一番人気のない「輸送」を選択しました。結果としては大変有意義な3日間となりました。本稿では、輸送ボランティアに興味のある人向けに活動内容を記しておきます。
輸送(ドライビングサポーター)とは
大会ボランティアの役割は多岐に渡っています。
olympics.comその中でも、普通自動車免許が必要で、大会車両に乗って東京近郊を走るのがドライビングサポーターです。
お客さんを乗せますが、営業ではないので二種はまったく求められませんでした。私も二種免許は所持していません。
大会車両は自動車保険に加入しており、ドライビングサポーターのテキストによると、オリンピックパートナーの東京海上日動の自動車保険(契約条件はごく一般的です)に加入しています。
事故を起こしたときの責任は、当たり前ですが、運転者であるドライビングサポーターが負うことになります。ドライビングサポーターは皆理解した上で運転されていると思います。
誰を運ぶか?
オリパラで提供される輸送サービスのことをフリートサービスと言います。フリートサービスの実現には首都高や一般道の大規模交通規制などを伴うため、オリンピックと関係ない人にも大きな影響が出る、重要度の高いサービスであると言えます。
フリートサービスに関わるのはプロドライバーさんと我々大会ボランティアです。プロドライバーさんと大会ボランティアの役割は明確に分かれているようでした(中の人ではないので明言できません)。
- 担当する時間帯:プロは深夜・早朝帯も含む
- 運ぶ人:プロは選手やバッハ会長などVIPを運ぶ
東京オリンピックでは、選手は全国から集まった観光バスの運転手さん(プロドライバー)が運びます。報道で目にした方も多いと思います。地方(岐阜や愛知)からのバスも、車両基地である築地デポで見ました。築地デポでは毎日のようにバスが来て、バス運転手に研修が行われているようでした。
大会ボランティアが運ぶのは大会関係者です。具体的には、NOC/NPC(オリパラの組織委員会の人)、IF(各種国際競技連盟の人)、メディア、OF/PF(オリンピック・パラリンピックファミリー)、MP(マーケティングパートナー)の方々ということになります。
フリートサービス提供側では、運ぶ人たち毎にチームが作られているようで、私が属したしたのはIF(各種国際競技連盟の人を運ぶ役割、全33団体)チームでした。
コロナ禍のため、大会関係者の動線を大会関係施設内に封じ込める「バブル方式」を採る際には公共交通機関は使えないので、フリートサービスの役割は非常に大きいと考えられます。
私が3日間で運んだ人たちは以下の通りです。
- FINA(国際水泳連盟)の人たち。金メダリストの某元スポーツ大臣ご一行やポルトガル水連のプレジデントといった面子でした。彼らも十分VIPな気もしますが、実際、大会ボランティアが運んでいました。
- FIG(国際体操連盟)の人たち。
- 国際テコンドー協会関係の人たち。
某元スポーツ大臣さん以外は全員外国人の方々でした。
どこに行くか?
私はIFチームに属していたので、IFチームで体験した内容となります。
IFチームのボランティアが乗る車両は、各IF団体に割り当てられた車両となります。噂では、IF団体が大きければ大きいほど割り当てられる車両も多いということでした。
車両にはナンバープレートがあるように、大会車両には固有の番号があります。
写真は私が乗った給水素中のトヨタ・ミライです。ボンネット右側の「IF ****」がIFチームに属する車両であること、ピンク色のシールが大会優先レーンを走行できる印になります。
IF団体の人たちは、基本的に宿舎となるホテル(競技会場の近くに設定されているようです)と競技会場に行くことが多いようでした。ホテルは都内の様々な有名ホテルが割り当てられていたようです。例えば私は3日間で
に行きました。
また、競技会場については、各大会車両毎に進入が許可される競技会場と駐車位置が定められていました。例えば、
という感じでした。
車両検査場(VSA)
各会場では車両検査場(VSA)という、車で会場内に入るための施設があります。これは自衛官が担当しており、オリンピックのテロ対策を体験できました。
ドライビングサポーターにはVSA権限が与えられており、VSAを通過することができます。そのための検査は流石自衛官が行うだけのことはあり、
- 乗員全員が降車して手荷物検査(空港と同じでX線検査)を受ける
- 運転手(ドライビングサポーター)がボンネットを開けて危険物チェック
- 助手席、後部座席、トランクを開ける
- 飲料があれば一口飲むように言われる
と、厳密なものでした。
何に乗るか?
大会ボランティアが乗る車はトヨタ・ミライ、トヨタ・プリウス、トヨタ・ノア、トヨタ・ヴォクシーでした。ノアとヴォクシーは普通の7人乗りの他、アクセシブル車両として車いすに対応した車両があるということでした。参加したのがオリンピックのみだった私はアクセシブル車両は見ませんでした。
ミライに乗れたのは良い体験でした。運転席のシートの位置調整がモーターで調整できるようになっていて、シート高さを高くすることができるようになっていました。こういった機能は近い将来エントリーモデルにもつけてほしいところですね。
給水素ステーションで給水素するのもなかなかない体験でした。ガソリンはタンクからくみ上げて車のボンベに充填するだけですので1台の機器で連続して重点が可能ですが、給水素の場合、水素を車のボンベに充填すると水素ステーションの充填タンクの圧力が下がってしまい、圧力を回復させるのに10分程度待たなければならず、どうしても待ち時間が発生するということでした。なお、給水素自体の時間はガソリンよりは時間がかかるものの、5分程度で終わりました。
ヴォクシー満タンで航続距離700km弱、ミライ満タンで500km弱という表示でした。現状、遠出するには少し心もとないかなと思います。
ボランティアの一日の活動の流れ
- オフィス(築地デポ)到着
- ディスパッチ(呼気アルコール検査)
- チェックイン(ディスパッチ結果の確認、アクレディテーションカード読み取り(交通費相当のVISA電子マネーのチャージ登録)、クーリングシート受け取り、ミールクーポン受け取りなど)
- 配車予約担当のための待機
IF団体から入った前日夕方までの配車予約をボランティア1名が担当するようでした。コロナ禍対応でIFの派遣人数は絞られていたようです。「ボランティアの辞退が相次いだ」という報道もありましたが、ドライビングサポーターは余裕人員が十分あったため、配車予約にありつけないドライビングサポーターが多かったです。中には2日間活動の内、1回も配車予約にありつけなかった人もいたようでした。ただしこれはオリンピック開会式前の7月21日~23日の間の話です。 - 配車予約の説明を受ける
私の参加した7月21日~23日では、トヨタの配車システムT-TOSSが使えないというトラブルがありました。お隣のT3チームでは使えるのにもかかわらず、IFチームでは使えないという謎のトラブルでした。トヨタの責任ではなく、運営側のミスですね恐らく。IFチームではT-TOSSシステムを使えるように直すのではなく、口頭、メモ、運営側システムのPC画面のカーボンコピーや印刷で乗り切るというローテクぶりで、少々疑問がありました。 - 送迎場所まで行く
ホテルが多かったです。ホテルの正式名称が分からないとナビの目的地登録ができず間違えた場所に行きかねないので、とにかくホテル名には注意しました。グランド~とか、プリンス~などの名前が多く、混乱しました。 - 競技会場まで送る
ナビは「東京2020ルート」という、首都高などでピンクの看板がある特別なルートを通る条件で検索されていました。割と短距離であっても首都高を通るルートでした。
競技会場の駐車場は、どこでも停められるというものではなく、IFならばIFの駐車場またはP3・P6という駐車場などと決まっていました。
御覧のように、一日の間であっても、色々な所へ行きました。
- 競技会場で待機or築地デポに戻る
会場で待機の場合、2時間から3時間の場合もあり。待機時間が長くなった場合、他のドライビングサポーターと現地で交代するようになっていました。
交代する場合、公共交通機関を使って移動しました。 - 休憩・食事
休憩は待機の間にとりました。競技会場にはトイレや大会ボランティアが利用できる部屋があり、そこで休憩することが出来ました。食事は、弁当が提供される代わりに全国のガストなどすかいらーくグループの店で使えるミールクーポンが提供されました。弁当については、大会ボランティアが食べられずに廃棄されるという事案が報道されていますので、ミールクーポンは良いアイディアと思いました。 - 給油・洗車
特にミライの給水素は気をつけなければなりませんでした。大会スポンサーのENEOSの給水素ステーション数が築地デポ周辺で6か所程度しかないにもかからわず、大会車両として使うミライだけでもかなりあったので、給水素の前には予約が必要でした。実際には、予約しないでも給水素ステーションは受け付けてくれたようでした。
なお洗車は、「一番安いコースを選択する」ように運営側から言われていました。ジャブジャブの割に洗車は妙に経済的な指示でした笑。
給水素中。 - チェックアウト
チェックインした築地デポでチェックアウトします。チェックアウトの際、大会車両の鍵、ENEOSのビジネスカード、給油・給水素や洗車をした場合のレシートなどを入れたポーチを受付に返却し、同時にディスパッチ結果も提出します。これで一日の活動が終了となります。
持続可能な、エコな輸送?
ドライビングサポーターとして参加して、仕方がないにせよ、少々疑問に思ったことがありますので記しておきます。
それは3日目、テコンドーのIF団体のために幕張のホテルでピックアップした後、東京ビッグサイトに行った時です。
もしテコンドーのIF団体の方々が大会車両を使わずに済むならば、幕張と東京ビッグサイトを往復すれば良いだけで、電車で済みます。一番ECOだと思います。
実際には、築地デポから大会車両が出庫し、幕張に向かった後、東京ビッグサイトに行き、また幕張のホテルに戻り、さらに築地デポに戻るという、一連の移動でガソリンを10l弱使う移動となりました。乗せた人たちは幕張とビッグサイトを往復しただけです。これは全然ECOではないです。
この頃のIFチームではオンライン配車システムのT-TOSSが使えなかったので、こういった状況を生んだのだと思います(T-TOSSが活用されていれば、幕張からの帰りにも誰かを乗せられたかも知れません)。また、コロナ対策でバブル方式だったので公共交通機関が使えず、仕方がなかったというのもあります。いずれにせよ東京2020大会の理念から乖離する、残念な現場でした。
輸送についての新聞報道について
輸送については下記のような報道がありました。
news.yahoo.co.jp朝日新聞の報道ということで正確性のために身構えますが、現場にいた身としては概ね頷ける内容となっています。
大会関係者の専用車両の配車システムも機能せず、「何時間も待たされた」という報告が複数上がっているという。
これは、IFチームでも起こっていたことです。私も結果的に「何時間も待たせた」側でした。
組織委によると、都内の道に不慣れなドライバーがいたり、選手の移動のピークに合わせて適正な台数のバスを配車するオペレーションが機能しなかったことが原因という。
「不慣れなドライバーがいたり」と書いてありますが、大会中に使うバスの台数というのは何百台レベルで、地方のバス会社のバスの方が多かったと思います。オペレーションというのは、T-TOSSのような専用システムでしょうね。
惜しむらくは、大会開始までに十分なシミュレーションをしていればこのような事態は避けられたのではないかということです。
交通事故を起こしたという報道について
news.yahoo.co.jpこの事案はとても残念です。人身事故なので、運転免許をもつ人間として救護義務があるにも関わらずひき逃げしています。
車にはほかの大会関係者も乗っており、男性は「送迎を優先した」などと説明したという。男性は体調不良を訴えて医療機関で治療を受けており、警視庁は回復を待って事情を聴く。
とあり、かなり急いでいたことを伺わせます。同乗の大会関係者の様子を見てかなり焦ったのかも知れません。それで事故を起こし、なおかつ逃走してしまったのだと思います。
大会車両で事故って「大変なことをしてしまった」と思いながらの逃走だと思います。ボランティアという無償労働中での事案なのである意味では可哀想なのですが、ドライバーとしては失格ですね。一種とか二種とか関係なく。
私がこの運転手だったら、遅れても無償ボランティアだからオリンピック組織委員会などから懲戒を受けることはありません。また、配車手続きが遅い場合、客を待たせることは出発前に分かる場合もあります。配車手続きの遅れはドライビングサポーターの責任ではなく、フリートオフィスの責任です。なので、謝りながらも飛ばさず安全第一で到着地まで連れていくことを考えます。
なお、ボランティアが乗る車両には、東京海上日動のドライブレコーダーが取り付けられており、衝撃の際には自動で問い合わせセンターに電話がつながる機能を有していますし、築地デポのフリートオフィスでもGPSで大会車両の位置をモニタリングしているので、事案発生および運転手、同乗者を即座に把握したと思います。
この「ひき逃げ犯」もそれを知っていたはずです。実車研修でやりましたから。なので、そもそも逃げる必要性はなかったと感じています。
逃げたら罪が大きくなるだけですから。
「ボランティアに輸送をやらせるのは危険」という意見について
日本では、営業として客を乗せて運賃を取るために二種免許があります。運賃を取らないならば二種免許は不要です。これは法的に言えることです。客と契約を結んでいないのであれば二種は不要です。その上で、タクシーにやらせれば良いという意見も聞きますが、タクシーの運転手さんもボランティアと同じ場にたくさんいました。タクシーの運転手さんが大会車両に乗って運転していたということです。
ボランティアもドライバーをするというのは、おそらく今までのオリンピック大会でも同様だったと思います。Tokyo2020大会はRioおよび平昌大会の運営方式を参考にしていますので。
すべてのドライビングサポーターが東京の道路を知らないということにはならないです。私が接したドライビングサポーター(多くが男性、50~60代)は東京在住の方が多く、私のような地方在住の方は少数でした。
「地方の人間には首都高は無理では」という意見も散見されます。地方在住者であっても、指定方向外進入禁止や一方通行など、都心の癖のある道路事情に気をつける必要がありますが、普段から乗っている人であればどうということはないです。搭載されていたナビは走るべき車線も案内してくれますので、ナビに従えば安全に運転できます。
実際のナビの画面です。
結局、事故を起こした運転手のドライビングサポーターの方の資質なのだと思います。事故ったら救護して119番通報、110番通報するのはオリンピックボランティアに活動中だからといって関係ないので。
本事案では幸い死者は出ておらず、不幸中の幸いだったと思います。個人的には、この「ひき逃げ犯」には捕まってそれなりの刑罰を受けて反省してもらいたいと思っています。その他大勢の頑張っているドライビングサポーターの皆さんが気の毒ですので。
おわりに
東京2020大会で輸送を担当するボランティアであるドライビングサポーターの活動内容について紹介しました。輸送は大会関係者を運ぶ重要な役割ですが大会の表舞台にはまったく現れないので、こんな役割もあるのかという感じですね。
私は当初は3日間だけではなく10日間以上やる予定でしたが、コロナ禍で地方から参加組にはかなり厳しくなってしまいました。それでも、たった3日間の活動でしたが、オリンピックの参加者となり、オリンピックの車両で東京を走るという経験は、今後そうそうないと思っています。無事故で済みましたしね。
2021年6月:5人家族の投資損益まとめ|夫婦:つみたてNISA・iDeCo・特定口座、子供:ジュニアNISA
非課税積み立て枠すべてをBuy &Holdというのが、我が家の基本戦略です。
方針
iDeCo
米国株式:日本株:新興国株=6:2:2です。米国株式が割高と判断したのと、中国をはじめとする新興国株を入れています。日本株はなんとなくです。
つみたてNISA
夫は米国株100%、妻も米国株100%です。米国は消費大国であり、経済大国・軍事大国ということで安心してホールドできると思っています。
ジュニアNISA
ジュニアNISAで買う商品は配当再投資される投資信託としています。
おおむねMSCI先進国(除く日本)25%(投資元本100万円)、楽天・全米インデックスファンド50%(同200万円)、NASDAQ100を25%(100万円)となるように調整予定ですが、一部レバレッジ投信を買っています。ほとんど米国経済頼みのポートフォリオです。
特定口座
非課税口座ではインデックスファンドを定期積立していますが、特定口座では個別株売買の実践を続けていこうと考えています。
アセットロケーション(非課税投資枠)
アセットロケーションはアセットアロケーションとは異なり、お金を置く口座という意味です。詳しくは下記リンクを参照してください。
アセットアロケーションとアセットロケーション | トウシル 楽天証券の投資情報メディア
我が家では、アセットロケーションのメインはiDeCoとNISAです。特定口座はサブという位置づけです。
- iDeCo(私(夫))月12,000円
- iDeCo(妻)月23,000円
- つみたてNISA(私(夫))月33,333円
- つみたてNISA(妻)月33,333円
- ジュニアNISA(娘)月66,666円
- ジュニアNISA(息子)月66,666円
- ジュニアNISA(娘)月66,666円
iDeCoもNISAも非課税投資枠なので、特定口座よりも引き出しにくく、忍耐強く運用できます。ここで合計30万円/月を積み立てています。投資枠はすべて使い切ります。
アセットアロケーション(非課税投資枠)
我が家のアセットアロケーションについては先進国株100%だったのですが、新たにレバレッジバランスファンドを買い始めました。具体的には、MSCIコクサイ・インデックス、楽天・全米株式インデックス、楽天・米国レバレッジバランス・ファンド、iFree NASDAQ100でポートフォリオを組んでいます。
iDeCo
- 夫(12,000円/月)楽天証券
利益:13.39% 2か月前:13.42% 4か月前:11.40%(2017年6月開始)
- 妻(23,000円/月)
利益:29.87% 2か月前:21.29% 4か月前:18.42%(2017年10月開始)
つみたてNISA
- 夫(楽天・全米株式インデックスファンド)2018年初頭より毎日積み立て
利益:49.17% 2か月前:46.15% 4か月前:32.70%
年間損益妻(eMAXIS Slim 米国株式インデックス・eMAXIS Slim 先進国株式インデックス)2018年初頭より毎日積み立て
-
利益:43.15% 2か月前:39.63% 4か月前:26.59%
年間損益
ジュニアNISA
子供たちの積立商品と割合は同じとしています。最近iFree レバレッジ S&P500を少しずつ買い始めました。また最終的にNASDAQ100の投資元本は100万円まで増やします。
- 娘(5)
NISAは2018年中に開始。66666円/月を積み立て中です。
利益:42.51% 2か月前:27.90% 4か月前:26.53%
NASDAQ100は、非課税期間が終わる17年後にどこまで育っているのかが楽しみです。
- 息子(2)
NISAは2018年中に開始。66666円/月を積み立て中です。
利益:46.12% 2か月前:29.70% 2か月前:29.80%
- 娘(0)
NISAは2020年8月から開始。66666円/月を積み立て中です。
利益:22.2% 2か月前:15.64% 4か月前:7.93%
特定口座(夫)
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オリンピックボランティアが加入する保険について解説。追加で任意保険に入る必要はあるか。
コロナ禍のオリンピックにボランティアとして参加する上で、やはり加入する保険については確認しておきたいところです。その上で、任意加入する保険を考える必要があります。
そこで、本稿ではオリンピックボランティアが加入する保険を紹介し、その上で不足する補償を任意保険でカバーするならどのような保険かを考えます。
オリンピックボランティアが加入している保険
ボランティアがユニフォーム等を受け取るときに貰えるもので「Field Cast Pocket Guide」なる冊子があります。この冊子の27ページに、ボランティア活動向けの保険についての記述があります。
なお、加入している保険はスポーツ安全保険です。
公益財団法人スポーツ安全協会の提供する損害保険で、スポーツ以外でも各種ボランティア活動などにおける事故に備えることが出来ます。事故・保険金請求に関する問合せ窓口は、東京海上日動火災保険(株)(オリンピック・パラリンピックのゴールド―パートナー)です。ドライビングサポーターがお世話になる自動車保険も東京海上日動火災保険ですから、保険関係はすべてこの会社が担当しているようですね。
スポーツ安全保険の概要
この保険は活動中および自宅からの往復中での損害を補償してくれます。加入区分が不明ではありますが、オリンピックボランティアの対象年齢を考えると、おそらくA2区分でしょう。この場合、掛金は1人当たり年間800円です。ボランティアが払っている訳ではないですが、割と安いです。
加入区分、掛金、補償額(一般の団体) | 公益財団法人スポーツ安全協会
具体的な補償内容は
- 傷害保険
- 賠償責任保険
- 突然死葬祭費用保険
です。ひとつずつ解説します。
傷害保険
活動中および自宅からの往復中における傷害による死亡・後遺障害・入院・手術・通院があった場合に保険金が支払われます。急激で偶然の事故・疾病(熱中症やウィルス性食中毒など)に対応します。ただし、いずれも事故の日を含めて180日以内が補償の対象です。
保険金額は、
死亡 2,000万円 | 後遺障害(最高) 3,000万円 | 入院 4,000円 |
通院 1,500円 |
です。入院と通院に関してはやや少ないと感じる人もいるかも知れませんね。
保険料が支払われない例については、目を通しておく必要があります。
- 次のような事由により生じた傷害
- 被保険者や保険金受取人の故意または重大な過失
- 被保険者の自殺行為、犯罪行為、闘争行為、無資格運転、酒気帯び運転
- 被保険者の脳疾患、疾病(心臓疾患を含む。)、心神喪失
- 被保険者の妊娠、出産、流産。外科的手術その他の医療処置(保険金が支払われるケガを治療する場合を除く。)
- 地震、噴火、津波、戦争その他の変乱(テロ行為によるケガは対象となります。)、放射能汚染など
- むちうち症、腰痛などで、医学的他覚所見のないもの
- 次のものは傷害には含まれず、保険金が支払われません。
- 急性心不全、脳内出血などの突然死(突然死葬祭費用保険の対象となります。)
- 野球肩、野球肘、テニス肘、疲労骨折、関節ねずみ、タナ障害、オスグット病、椎間板ヘルニア、靴ずれ、その他急激・偶然・外来の要件を満たさないスポーツ特有の障害
- 成長痛、加齢に伴うもの(変形性膝関節症、変形性腰椎症、腰椎分離症など) など
- 他の身体の障害または疾病の影響
ケガを被ったとき既に存在していたケガや病気の影響により、ケガの程度が加重された場合は、支払われる保険金が削減されることがあります。- 日本国外での事故および補償期間外に発生した事故
むちうち症や腰痛は対象外です。そのほか、急激で偶然と判定されない傷害も不可です。やはり適用は活動中および自宅からの往復中にけがをした場合などに限られますね。往復中のけがは結構ありうるのではないかと思いますが、もし往路で骨折レベルのけがをした場合は、ボランティア活動はまず無理になりますね。
賠償責任保険
自分が加害者となったときに、被害者に支払うお金を補償します。
アパートや持ち家を所有している人は火災保険に入っていると思います。また、自転車保険などに入っている人もいると思います。これらの保険には個人賠償責任保険が付帯されていることが多いのですが、この個人賠償責任保険のことです。
自身の過失に応じた賠償金を保険がカバーしてくれます。示談などに要した弁護士費用もカバーされます。
突然死葬祭費用保険
突然死した場合で、被保険者の親族が通夜などの葬祭を行った場合、その費用について補償します。
被保険者が日本国内において団体での活動中および往復中に突然死(※)した場合で、被保険者の親族が葬祭費用を負担したときに対象となります。
※突然死とは、急性心不全等の心・血管疾患や肺血栓塞栓症等の呼吸器疾患、脳内出血等の脳血管疾患等を死因とし、下記のいずれかに該当する死亡をいいます。
- 団体での活動中および往復中の死亡
- 団体での活動中および往復中に顕著な体調変化が確認(注1)され、そのときから24時間以内の死亡(注2)。ただし、その顕著な体調変化に関係がある死亡に限ります。
(注1)被保険者以外の第三者により確認されたものに限ります。
(注2)顕著な体調変化の時から24時間経過時点で延命または集中治療を行っていた場合での180日以内の死亡を含みます。
引用:突然死葬祭費用保険 | 公益財団法人スポーツ安全協会
この場合の葬祭は、通夜だけでなく、香典返し、初七日、四十九日なども含み、幅広いです(税法上、葬式費用で債務控除されるのは通夜・告別式など葬儀会社に支払う費用などに限られるます)。
家族に保険の存在を知らせておく
保険に加入していることを家族に知らせておいた方が良いです。自分だけ知っていても死んでしまってはもらえませんので。
追加で任意保険に入る必要はあるか?
スポーツ安全保険は結構手厚い補償ですので、追加の任意保険は不要かも知れません。地元東京圏から参加の人は不要かも知れませんね。地元から遠い人や、長い期間の宿泊を伴う人は、ネット保険あたりで国内旅行傷害保険に入っておくと安心かも知れませんね。
終わりに
オリンピックボランティアの加入する保険について解説しました。
スポーツ安全保険は4人以上であれば加入できますし、実は子供でも加入可能です。オリンピックボランティアに限らず、各種活動で使えますので、家族で何かやるときにも入っておくと安心感が増すかも知れませんね。もちろん、スポーツ安全保険に類似する少額短期保険はたくさんありますので、安くて補償が厚い保険を選ぶのも楽しいかも知れませんね。
Field Cast(東京オリンピックボランティア)ユニフォーム&アクレディテーションカード受け取りに行ってきた
地方から緊急事態宣言中の東京にユニフォーム等を受け取りに行ってきましたので紹介します。
受け取り会場
受け取り会場は六本木のTOKYO-UACビル(旧ホテルオークラ東京)でした。最寄り駅は東京メトロ日比谷線神谷町駅です。
UACは、Uniform and Accreditation Centerの略です。UACに限らず、オリンピック関係の名称は略すのが好きなようで、3文字のアルファベットの略称が多いです。
受け取り会場にて
受け取り会場で対応してくださった方々は全員ボランティアユニフォームを着ていましたので、いうなれば彼らは我々と同じボランティアですが、さらに裏方の裏方ですね。大会そのものとは完全に無縁と思われますが、大会期間前に活躍されるのは、たいへん意義深く感じます。
さて受け取りの流れとその内容ですが、
- 玄関入った後すぐの受付で体温測定、手指消毒。
- 登録番号読み取り、本人確認。
運転免許・マイナンバーカード・パスポートなどで可能でしたが、共通研修(広島)で提示したものと異なる場合は追加のやり取りがあったようです。
なお顔確認のため一瞬ですがマスクを外すよう指示されました。 - アクレディテーションカード(首からぶら下げるIDカード)受け取り。
オリンピックとパラリンピックそれぞれで1枚ずつ。私の場合はオリンピックのみ参加で1枚でした。その場で印刷し、ラミネート処理し、紐をかけてくれました。
アクレディテーションカードのバーコードは登録番号が記録されています。顔写真(この写真では隠しています)にはホログラムが印刷されていました。顔写真はセキュア内立ち入りの際の顔認証に用いられるとのことです。
olympics.com
OCOGはアクレディテーションカテゴリの一種で、開催組織委員会に属することを示しています。ボランティアも立派な開催組織委員会の一員ということですね。なおバッハ会長ならば「IOC」で、山下会長ならば「NOC」でFIFA会長ならば「IF」といった具合です。
細かく見るとOCOG、VSAやTJDという文字が見えると思います。これは所持者の属性を示すものです。
VSAはセキュリティが掛かる空間への立ち入りが許可される追加特権の一種で、車両検査エリアへのアクセスが許可されていることを示しています。
TJDは会場/競技特権の一種で、築地デポのことを示しています。
TJDの下は空白ですが、ゾーン及び座席特権の記号が表示されるらしいです(観客用でしょうか?)
覚えれば首にぶら下げている人のオリンピックにおける関わりが一発で分かります。IFを運ぶ予定の私は、覚えて損はないなと考えています。
拡大したものも示します。会場のアクセスコードも何とか読めると思います。
通路に何気なく貼ってあったアクレディテーションカードの説明です。このような説明に触れたことがなかったので、大変勉強になりました。もっと詳しいものは
に記載があります。
引用元の動画も示しておきます。www.youtube.com他にも、ICチップが埋め込まれているとのことでした。実際、ドライビングサポーターでは、スマホ端末でICチップを読み取ることで、その日の配車計画をトヨタ製T-TOSSアプリで参照したり、鍵の開錠、施錠を行ったりするなど、オンラインの管理下に置かれることになります。
- 希望者に限りユニフォーム試着。
前回共通研修(広島)でフィッティング・サイズ申告してから2年弱経っていましたので、私は希望しました。ほとんどの人が希望していました。
Tシャツと靴下以外のアイテムすなわちパンツ、ジャケット、帽子、靴の試着が出来ました。10人制で制限時間5分。サイズ変更は利かないので、ここは緊張しました。 - 2階へ上がってユニフォーム等の受け取り。
ユニフォームとショルダーバッグはすべてアシックス製品で、シャツ・パンツ・靴下、靴、ショルダーバッグはベトナム製、帽子は中国製と書いてありました。やはり国産な訳はありませんでした。
総重量3~4kgとの説明の通り、重くかさばるものでした。地元が東京の人は楽勝でしょうが、地方へ帰る身としては本当に大変で、肩の皮膚が腫れてしまいました。
受け取ったもの一覧
- アクレディテーションカード
- 紺の不織布バッグ(Tokyo 2020と書いてある)
- ショルダーバッグ(当日手荷物を入れる)
- パンツ2枚
- ジャケット1枚
- Tシャツ3枚(ジャケットと同じサイズを受け取る決まり)
- 靴下4足(パンツと同じサイズを受け取る決まり)
- 靴(メンズとレディースの違いはなし)
- 帽子
- Field Castカード(交通費支給用のVISAプリペイドカード、Kyash.co発行)
- ボランティア用公式ガイドブック
- 筆談用ホワイトボードノートと黒ペン(イレーサー付属)
- 布マスク(アシックスの好意によるもので、貸与扱いのユニフォームと異なり、プレゼント扱い)、500mlボトル(コカコーラ社の好意によるもので、プレゼント)を次々と受け取りました。
上の写真のものはすべて大会期間中、貸与扱いでした。
上の写真の物の内マスクとボトルはプレゼントでした。
ユニフォームの郵送はできなかったのか?
私も案内を受け取った最初はなぜ郵送にしてくれないのかと疑問でした(なにせ、緊急事態宣言が出ている地域での受け取りですから)。東京に行くにあたって、妻や同僚にもなぜ?と言われました。結果として仕方のない事情なのだと理解するに至りました。
おそらくアクレディテーションカードの厳格な本人確認のためのものでしょう。本人確認ができる配達手段としては日本郵便には本人限定郵便などもありますが、コスト増やユニフォーム受け渡し上のトラブル回避のために使わなかったのかも知れません。またユニフォームは大会期間終わりまで貸与品扱いですから本人に確実に渡す必要があります。こういった理由から郵送ははじめから検討されなかったのだと思います。
終わりに
受け取りイベントは東京近郊在住の方にとってもなかなかのものだと思われますが、公共交通機関で来ざるを得ない地方出身者には本当にきついイベントでした。オリンピックは持続可能な発展を強調していますが、我々にとってはカーボン排出しまくり、心身への負担大で全然持続可能的じゃなかったです。
さらに、私の場合は勤務先の取り決めで帰県後1週間在宅勤務+PCR検査必須ですから、負荷が大きすぎます(これはオリンピック関係ありませんが)。
海外在住のボランティアは、東京オリンピック参加は事実上なくなりましたが、もし仮にコロナ禍がなかったらどのような受け取り方法だったのかは興味があります。国内組と同じで郵送不可ならば、このためだけに飛行機に乗って行かないといけませんから、我々よりもずっとカーボン出しまくりです。
受け取りは仕方がないとはいえ、やはりボランティアには厳しいですね色々と。そもそもこちらから志願した訳なので、困難を含めて楽しむつもりです。
東京オリンピックボランティア:ドライビングサポーターの実車研修@築地デポ 2021/06/10
東京は緊急事態宣言中ではありましたが、実車研修のため、東京へ行ってきました。
ドライビングサポーターとは
過去記事がありますので参考にしてください。
オリンピック・パラリンピックでは、輸送(フリートサービスといいます)は重要な役割の一つです。なぜなら、選手たちが競技を行うためには、選手が単に会場に集まるだけでなく、審査側の各競技団体(IF: International Federation, FIFAなど)の人たちや各国のNOC, NPC(オリンピック組織委員会、パラリンピック組織委員会)の人たち、組織委員会の人たち(OF/PF:バッハ会長はじめとする組織委員、都などの自治体、国、民間企業などからの出向組の人たち)、メディア、マーケティングパートナーなど様々な人たちが裏方として動くことで行われるからです。
我々ドライビングサポーターはこのような、選手以外の方々をホテルや選手村から各会場へ輸送することが任務です。
私の役割は「ドライビングサポーターA」といって、トヨタのMIRAI、プリウスPHV、ノア ハイブリッドカー、ヴォクシー ハイブリッドカー(2WAY アクセシブルカー含む)に乗ってステークホルダー(大会関係者)である各競技団体(IF)の人たちを運ぶことです。
実車研修の会場「築地デポ」とは
車両基地・運行管理拠点は東京都中央区の築地市場跡地、通称築地デポにあります。この敷地は市場跡地だけのことはあって広大で、オリンピックロゴの入った大会運営車両のための駐車場、選手を乗せる全国観光バス(委託)車両、バッハ会長などVIPを乗せるレクサスなどの駐車場となります。運行管理建物はプレハブでしたが非常に広いです。ドライビングサポーターは築地デポや選手村などの拠点を起点として活動することになるとのことでした。
築地デポの入口。奥に管理拠点のプレハブが見えます。8:30になるとゲートを開けるそうです。オリンピック関係では全般的にセキュリティが厳しく、この写真を撮った時も警備員さんが2名常駐していました。
実車研修の中身
私が参加した実車研修は6/10(木)の9:00~12:30(3.5時間)の回でした。8:30にゲートが開かれたのち、プレハブ内の受付でまずコロナ対策として体温チェック、手指消毒、次に登録番号チェックがあり、研修会場へ通されました。
研修に参加した人たち
研修会場にいた人たちがどのような人たちなのか、私はすごく気になっていました。というのも、今まではTwitterなどのSNS上で投稿されたわずかな情報でしか同志を知りませんでしたし、そもそもドライビングサポーターはボランティア応募の段階から非常に不人気で、2年前の面接(広島開催)では、応募の呼び掛けすらありました。こんな役割はドライビングサポーターだけでした。なので、ある意味すごく気になっていました。
会場に来ていた人60人ほどの内、9割5分が男性、男性の内6割以上がシニア(おそらく60代)、60代未満が4割程度、女性3名ほど、外国人(白人の方)が1名だけいらっしゃっていました。予想よりもシニアが多く、女性が少なかったです。他国での開催ではまた違った分布になるのかも知れませんが、日本ではやはり車の運転は業務・家庭に関わらず男性が担うことが多いからでしょうね。
全体の流れ
研修の流れの説明、班分け、管制システム(T-TOSS)ログイン実習、ディスパッチ実習(以上が座学)、運転練習、チーム研修、質疑応答、連絡事項、運転記録証明書手続きでした。運転実習は外でやりました。
座学(50分)
座学は輸送(フリート)サービス代表担当者の女性1名と男性1名が講師として説明をしてくださいました。講師の方々は普段企業でバリバリ働かれているのだと思います。プレゼンが非常に上手かったです。2020年6月以来この築地デポでフリート業務を担当してきたとのことでした。
座学では、主にコロナ感染症対策のことを中心に、フリートサービスの役割、車を運転するために必要なアルコールチェックや管制システム端末の操作のことなどを学びました。端末操作は3人1班で行いました。
フリートドライバー用公式テキスト。研修で配布されました。このテキストは前大会(Rio・平昌)から受け継がれ、Tokyo2020大会で改善され、次大会に受け継がれるとのことです。
実車研修(1.5時間)
座学の後、ボランティア1名に対して教習所教官1名(全国各地の教習所から集められたとのこと。私の教官は新宿で法人営業をしている方でした)が同乗し、ノア(アクセシブル車両つまり車いす対応の車両)を用いた実車研修が行われました。
実車研修の内容は、自動車教習所の実技のようでした。まずは教官が見本として駐車場を一周し、その後ボランティアが運転して駐車場一周、クランク2回、駐車(斜めの場合、直角の場合を右・左から)3回やって余った時間で駐車場数周して終わりでした。
教官は私の運転中の様子を基にしてアドバイスをしてくださいました。普段は小型普通自動車に乗っていてノアのようなミニバンはほぼ初めてだったのですが、運転は問題ないと言っていただけました。
注意点として、「だらけて運転をしないのが大切」と言われました。無報酬だがサービスではあるので、誇りをもって運転すべきと受け取りました。
トラブル対応の話
実車研修の後、ドライブ中のトラブル対応についての話がありました。ボランティアは全員ボランティア保険に加入していますが、ドライブ中については自動車保険が適用されます。
自動車保険は大会スポンサーの東京海上日動の総合自動車保険で、記載されている情報は、
- 対人・対物無制限(免責0円)
- 人身傷害保険無制限(搭乗中のみ)
- 車両保険は一般条件(オールリスク)(免責0-0万円)
- 弁護士費用不担保
- ロードアシストサービスあり、Drive Agent Personal(東京海上日動の自動発報機能付きドライブレコーダー)
といった感じでした。ふつうの契約内容ですね。
私がトラブル内容で気になったのは、搭乗中の事故について、組織委員会がしっかり責任を負ってくるのかどうかということですが、そういったことについてはあまり説明がありませんでした。基本的に我々ドライビングサポーターは大会運営者側と雇用契約を結んでいないので労災もないでしょうし。
搭乗中の交通違反については運転者が責任を負うというのは記述がありました。これについては当然だと思います。
いずれにせよ、自分の車両ではないので、制限速度を守ってノロノロ安全運転に徹するつもりです。
スマホ端末操作の実習
ドライビングサポーターは運転当日、トヨタ製統合管理アプリT-TOSSシステム搭載のスマホ端末が貸与されます。このスマホアプリを用いて自分の一日の予定を把握したり、開錠・施錠したり、警察・消防・保険会社に連絡したりといったことをする予定になっているとのことでした。
実際に端末を使って車の鍵を開けたり、施錠したりしました。
質疑応答・連絡事項
最後、プレハブに戻ってコロナ感染症対策として、研修後14日間以内に陽性であった場合、フリートチームに連絡を入れてほしい旨の説明がありました。なんでも、同じグループの人に陽性者がいた旨の連絡をしてもらえるとのことでした。
まあ基本的に実車研修中に濃厚接触した人は皆無でした。全員マスク着用していましたし、密な空間は実車研修中含めてありませんでしたし、ソーシャルディスタンシングしていましたしね。
運転記録証明書の委託手続き
連絡事項説明の後、運転記録証明書の委託手続きのお願いをされました。
軽微な交通違反をした人ならば、ドライビングサポーターとしての活動は問題なくできる(実際、この説明をしていた人も軽微な違反はたくさんあるとのことでした)が、酒気帯び運転や免停にあった人などはドライビングサポーターであっても自動車に乗らない任務にあたる可能性があるとのことで、運転記録証明書の発行に協力してほしいとのことでした。
タクシーや宅配ドライバーの採用試験みたいですね。確かに免許証の色だけでは運転記録は把握できませんから、こういった書類を組織委員会が欲しがるのは分かります。
少しモヤモヤするのは、我々のこういった個人情報は欲しがる(しかも雇用契約すらないのに!)くせに、我々の制限はかなり厳しく掛けているということですね。
終わりに
実車研修が終わったので、あとはボランティア当日に行くのみとなりました。私の場合、オリンピック開会式前の2~3日間しか参加できませんが、大会スタッフの一員として大会運営に携わり、楽しみたいと思っています!
関連記事です。
Field Cast(東京オリンピックボランティア)活動日&ユニフォーム等受取&実地研修が決まり、ようやくボランティア活動までの見通しが立ちました
オリンピックボランティアの活動日数はそもそも10日間以上が基本ということで、私は10日間をボランティア休暇と有休のフル活用でやる気満々だった訳ですが、コロナで完全に目論見が崩れてしまいました。
ボランティア参加を辞退しようかどうか、役割オファーを承諾した後も悩みあぐねました。
しかし、元地元の東京開催という、一生の間にまたとない機会であるという魅力や、次回以降海外で開かれるスポーツイベントなどに応募する際にオリンピックボランティア経験はきっと役に立つはずという思い、子供たちへの生きた教材が提供できるという思いが最終的なモチベーションとなり、参加することに決めました。
私の自宅から東京へはふつう飛行機で行く距離です。さらにコロナ感染症対策のため勤務先からは厚生労働省や県の基本方針よりも厳しい「1週間の自宅待機+PCR検査」が必要となりました(このことにはやや納得がいかない)。自宅待機の間は、子供たちの保育園と妻の勤務先に迷惑を掛けないため、家族とも会わずに過ごすことに決めました。妻の深い理解があってのものでした。
本稿では、Field Castボランティアのこれまでとこれからを簡単にまとめました。
これまでの日程
2020年12月14日:大会運営見直しに伴う再オファー
運営見直し前と同じでドライビングサポーターAになりました。役割については別のエントリで詳細に記したいと思っています。
2021年1月6日:今後の日程の通知
2021年3〜5月 シフト受取
4月〜 役割別研修・リーダーシップ研修
5月〜 ユニフォーム等受取
6月〜 会場別研修
2021年4月22日:シフト決定メール配信。シフト受諾5月12日まで。
7月13日から8月6日までの期間で13日間のオファーでしたが、12日間まで削除できることになりました。
活動日数については、コロナ感染対策(できるだけ滞在を短く)と仕事への影響を抑えることと最低限どれ位ボランティアすれば語れるくらいにまで楽しめるかを加味して、結局GW明けの5月10日まで悩みあぐねた結果、7月21日と7月23日(開会式当日)(両日とも7:00~16:00)の2日間まで減らして活動日時を承諾しました。
一方、パラリンピックの方は9日間のオファーでしたが、やむなく全日程を削除しました。
この頃には、県外への旅行により出勤不可自宅待機2週間が囁かれるようになりましたので、勤務先(授業・担任・学科)と家族にどの位負担を掛けずに休めるかを詳細に検討していました。
2021年4月30日:TRAフリート実車研修の予約の通知
オファー承諾していないにもかかわらず実車研修の連絡があり、大変焦りました。
なお、実車研修は6月10日、たった1日間で選択の余地なしでした。TRAフリートチームに問い合わせたところ、活動するチーム毎に研修をするとのことで、日程変更はできないとのことでした。
実車研修できずに本番迎えたらどうなるのかと質問しようと思いましたが、背に腹は代えられないと思うに至り、6月10日前後1日計3日間を何とか空けるように調整しようと決めました。
それと、ユニフォーム&アクレディテーションカード受取日の予約がどうなるのかについて心配していました。実車研修と同じ日に設定できなければ2回東京に行かなければならず、大変な負担になると思われたからです。
2021年5月11日:Field Cast ユニフォーム&アクレディテーションカード等受取の予約の通知
ユニフォーム&アクレディテーションカード受取は、6月以降ほぼ毎日可能でしたのですぐに実車研修の6月10日に予約しました。これでなんとかという感じになりました。
受取場所は東京、北海道、宮城、福島
そもそも一般的な感覚では当然郵送(なにせ自治体が「不要不急の県外移動を自粛してください」と指導している)だと思うのですが、おそらくアクレディテーションカードが本人確認必要な重要書類なのでしょうね。
2021年5月18日:フリートIFチームからのシフト追加についてのアンケート
シフトに関しては、「この日なら活動できるのにオファーがきていない…」、「この時間じゃなければ活動できるのに…」といったお話を伺っており、シフトに関するご要望がある方もいらっしゃるかと思います。つきましては、IFチームでの活動の登録をしていただいているオリンピック期間について、活動可能日・活動可能時間をお尋ねしたいと考えております。
という、まあ妥当なメールが来ました。
そもそもシフトについては、連続5日以上は不可という条件がありましたが、内実ボランティア本人が日時の希望を出せるというようなものではありませんでした。またボランティア受諾者からも大量の日時削除があったのだと推察されます。私も10日間やるつもりでしたが2日間にしましたから。
このアンケートが来たので、7月21日・7月23日に加えて7月22日の希望を出しておきました。希望が通ればやっと3日間ですが、これで限界だと考えています。
報道では、来日する大会関係者を最大限減らす・行動制限をするということで、ボランティア人員が少なくても回すことを目指すのだと思います。
2021年5月27日:菅首相会見、緊急事態宣言を6月20日まで延長
勤務先のコロナ対応もより一層厳しくなりました。具体的には、学生が県外に行って帰ってきたときは1週間自主待機+PCR検査or2週間自主待機になりました。職員は1週間自主待機+必ずPCR検査ということになりました。学生と職員で基準が異なるのはやや解せないところですが、ある種サービス業なので、仕方がないと考えています。
PCR検査について、学生は自己負担、職員の公務では学校負担、私用では自己負担でした。こちらもまあリーズナブルな基準と捉えました。
PCR検査については、陰性証明の提出は不要のようでした。また、PCR検査機関も任意に選べるようで、ソフトバンク子会社のヘルスケアテクノロジーズ社の6000円のものが紹介されていました。私は郵送方式の他のサービスにするつもりで考えています。
感染予防対策についての通知?
オリンピックボランティア事務局からのメールで4月30日に
皆さんにボランティアとしての活動を心から楽しんでいただき、東
京2020大会の成功をおさめるためには、何よりも安全・安心な 大会運営を実現することが重要と考えています。
その1つとして、様々な感染症への対策が重要になります。
という書き出しでしたが、【ご案内】風しん・麻しん予防接種の希望調査について(任意・接種希望者は必須回答)でした。コロナワクチンな訳ないのは分かり切っていたことなので特に何も思いませんが、コロナワクチンの先行接種を期待したボランティアもいたと思います。
私はドライビングサポーターなので、外国人を載せる可能性が高く、少し心配なのは事実です。しかし、運ぶ相手の多くはワクチン接種済み、行動制限、毎日PCR検査なのでリスクは低いでしょう。どちらかというと、ワクチン未接種で完全一般人の自分が彼らにうつす可能性の方が高いのではと思っています。まあ感染したとしても法的な責任を負うことはないと思いますので、心配しすぎることに意味はないと思っています。
なお、風疹・麻疹予防接種については地元自治体でも公的予防接種としてほぼ無償で受けられますし、接種場所もユニフォーム&アクレディテーションカードと同様に東京、北海道、宮城、福島
往復の交通手段の予約
空路はありますが、スケジュールを考えて夜行高速バス移動にしました。そしてこのバスもコロナ禍で需要がないのでしょうが、直行便が週末のみの運航となっており、やむなく大阪経由でバス乗り継ぎとしました。経由の方が体には少しだけ優しいのですが、お財布には厳しいです。直行便で8000円弱のところ、経由だと1万円なので。
これからの予定
実車研修・アクレディテーションカード等受取
たった1日間の東京滞在(しかも密になる場所に行くつもりはまったくない)のために帰県後1週間自宅待機+PCR検査ですから、負担が大きいです本当に。コロナ前ではまったく信じられなかったことです。しかし、ボランティア活動のためには仕方がないと思っています。
ボランティア活動
仕事の関係上、休む自分の周りの負担が少なくなる日程と自分のモチベーションを考え合わせて、結局7月21日と7月23日(開会式当日)の2日間としました。開会式は21時からなので、開会式を待たずに帰県することになるのですが、現地の熱気やオリンピック業務の一端を体験することはできると考えています。
2021年4月:5人家族の投資損益まとめ|夫婦:つみたてNISA・iDeCo・特定口座、子供:ジュニアNISA
長期金利急上昇による株式相場急落で資産はかなり減りましたが、幸い余裕資金でやっているので、夜はぐっすり寝られています。
方針
iDeCo
米国株式:金=8:2から米国株式:日本株:新興国株=6:2:2としました。米国株式が割高と判断したのと、金は利回りが0なので売られるだろうと判断して新興国株にシフトしました。
つみたてNISA
夫は米国株100%、妻は先進国株100%としてきましたが、今年から妻も米国株100%としました。
ジュニアNISA
ジュニアNISAで買う商品は配当再投資される投資信託としています。
おおむねMSCI先進国(除く日本)25%(投資元本100万円)、楽天・全米インデックスファンド50%(同200万円)、NASDAQ100を25%(100万円)となるように調整予定です。ほとんど米国経済頼みのポートフォリオです。
特定口座
個別株のハイテクグロース株を好んで買っていたのですが、高値掴みして、さらに売り遅れてしまいました。大きな含み損となっています。が、勉強代として持ち続けようと考えています。
非課税口座ではインデックスファンドを定期積立していますが、特定口座では個別株売買の実践を続けていこうと考えています。
アセットロケーション(非課税投資枠)
アセットロケーションはアセットアロケーションとは異なり、お金を置く口座という意味です。詳しくは下記リンクを参照してください。
アセットアロケーションとアセットロケーション | トウシル 楽天証券の投資情報メディア
我が家では、アセットロケーションのメインはiDeCoとNISAです。特定口座はサブという位置づけです。
- iDeCo(私(夫))月12,000円
- iDeCo(妻)月23,000円
- つみたてNISA(私(夫))月33,333円
- つみたてNISA(妻)月33,333円
- ジュニアNISA(娘)月66,666円
- ジュニアNISA(息子)月66,666円
- ジュニアNISA(娘)月66,666円
iDeCoもNISAも非課税投資枠なので、特定口座よりも引き出しにくく、忍耐強く運用できます。ここで合計30万円/月を積み立てています。投資枠はすべて使い切ります。
アセットアロケーション(非課税投資枠)
我が家のアセットアロケーションについては先進国株100%だったのですが、新たにレバレッジバランスファンドを買い始めました。具体的には、MSCIコクサイ・インデックス、楽天・全米株式インデックス、楽天・米国レバレッジバランス・ファンド、iFree NASDAQ100でポートフォリオを組んでいます。
iDeCo
- 夫(12,000円/月)楽天証券
利益:13.42% 2か月前:11.40% 4か月前:10.16%(2017年6月開始) - 妻(23,000円/月)
利益:21.29% 2か月前:18.42% 4か月前:16.99%(2017年10月開始)
待機資金はFTSE新興国株インデックスに割り当てる予定です。
つみたてNISA
- 夫(楽天・全米株式インデックスファンド)2018年初頭より毎日積み立て
利益:46.15% 2か月前:32.70% 4か月前:25.59%
年間損益妻(eMAXIS Slim 米国株式インデックス・eMAXIS Slim 先進国株式インデックス)2018年初頭より毎日積み立て
-
利益:39.63% 2か月前:26.59% 4か月前:20.26%
年間損益
ジュニアNISA
子供たちの積立商品と割合は同じとしています。今年からiFree NASDAQ100を買い始めました。最終的にNASDAQ100の投資元本は100万円まで増やします。
- 娘(4)
NISAは2018年中に開始。66666円/月を積み立て中です。
利益:27.90% 2か月前:26.53% 4か月前:22.77%
NASDAQ100は、非課税期間が終わる17年後にどこまで育っているのかが楽しみです。
- 息子(2)
NISAは2018年中に開始。66666円/月を積み立て中です。
利益:29.70% 2か月前:29.80% 2か月前:25.41%
- 娘(0)
NISAは2020年8月から開始。66666円/月を積み立て中です。
利益:15.64% 2か月前:7.93% 4か月前:6.22%
特定口座(夫)
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