我が家では、
- 子供の大学通学費用
- 老後の生活費
を貯めるために長期の資産運用を実践しています。その運用の中身について紹介します。
- ジュニアNISAの運用は長期がベスト!
- ETFや投資信託の長期運用における最も重要な点:経費率(信託報酬などのコスト)
- ジュニアNISAの証券口座
- ETFによるデメリットは割と大きい
- 私の選択は楽天証券
ジュニアNISAの運用は長期がベスト!
ジュニアNISAは子供が18歳になるまで資金拘束を受ける代わりに、1年間で80万円、5年間で計400万円、さらにロールオーバー(継続管理勘定)により最大20年間の非課税枠が得られるNISA制度です。最大10年間の非課税期間をもつ一般NISA(1年間で120万円を5年間)と20年間非課税ですが継続管理勘定のないつみたてNISA(1年間で40万円を20年間)の良い所を合わせたような制度です。
資金拘束は、個人的にはデメリットとして考えておりません。なぜなら、貯金は出金しにくい口座に置いておく事が基本だからです。
我が家では、大学通学費用の確保を目的として、20年間の長期で分散投資を行っています。
ETFや投資信託の長期運用における最も重要な点:経費率(信託報酬などのコスト)
ETFや投資信託の長期運用における最も重要な点は、保有しているだけで掛かる信託報酬(経費率)などによるコストです。例えば信託報酬などの実質コスト0.15%とすると、400万円保有の場合1年間で6000円のコストです。これを15年間続けると実に9万円のコストが掛かります。
ジュニアNISAの証券口座
娘と息子の証券口座はSBI証券か楽天証券かで悩みました。どちらもネット証券の大手なのでインデックスファンドなどの毎月積み立てはできますが、細かい所で異なります。
- SBI証券のメリット
なんと言っても米国株の取り扱いがあることです。ブラックロックやバンガードのETFが取引手数料無料で買えます。米国のETFの経費率はコスト競争が激しく、年0.04%程度まで下がっています。日本のETFや投資信託よりも一桁程度安いです。楽天証券ではそもそも海外株が買えませんのでコスト的なメリットが大きいです。 - 楽天証券のメリット
やはり「投信あしあと」機能です。買付履歴、買付総額とリターンがグラフィカルに表示できます。SBI証券はシンプルなので総額のリターンの値だけが表示され、表やグラフは自分で表計算ソフトなどで描画しなければなりません。これは相当な手間です。
ということで、先進国株式に分散投資をするとして、最もコストが掛からない選択肢は、おそらく、
です。例えばバンガード社の全米の株式に分散投資するETFであるVTIは経費率が年0.04%なので、400万円保有の場合1年間でもたった1600円のコストであり、現状最安値です。コスト観点では、ジュニアNISAにおける最適解なのは間違いありません。
ETFによるデメリットは割と大きい
コスト的にはETFが最適と結論しましたが、ETFの仕組みはジュニアNISAに適合しません。米国ETFの場合、配当金が4半期ごとに支払われますが、その配当金は米国での税金10%が掛かりますし、再投資は自力で行う必要があるため面倒です。また、投資可能金額全額をETFで満たすことができませんので端数はおそらく別の投資信託にしなければなりません。投資信託であれば100円以上の端数でも買えるからです。
また、ジュニアNISA口座での買付は、特定口座からNISA口座への資金の振替が必要で、結構手間なのです。その上でさらに手間が増えるのは大変です。
参考になった記事がありました。バンガード社のETFであるVTIを直接買付するか投資信託である楽天・全米インデックスファンド(楽天VTI)にするかという記事でした。
www.americakabu.comこちらのブロガーのたぱぞうさんは、下方乖離などの観点で、1年間はSBI証券でVTIを直接買付し、2年目以降は楽天VTIにすれば良いというお考えでした。確かに、本家のETFならば長期的なコストが段違いに安いですし、下方乖離も生じ得ません。
私の選択は楽天証券
ですが私は結局楽天証券にしました。それは、なるべく手間を減らすためです。
コストの観点
ETFは再投資や端数の処理が面倒であり、楽なのはやはりドルコスト平均法で投資信託を一定額積み立てる方法であると考えます。実質コストは総資産が膨らめば安くなっていくので、それを期待したいと考えています。なお、楽天VTIの2018年8月現在の実質コストは0.311%でVTIの7.78倍です。15年間400万円の保有で186,600円、VTI直接買付よりも162,600円高いです。結局、16万円は手間賃として妥当かどうかですね。人によって異なると思いますので、最適選択肢というものはありません。
金銭教育の観点
加えて、私は、運用中の資産は子供に見せるなど金銭教育の教材として活用したいと考えています。そういう観点では、自動でグラフを作ってくれる楽天証券のサイトはやはり便利なのです。こんな感じです。
投資額とリターンの推移がひと目で分かります。SBI証券にこういった機能があれば「言うことなし」なのですが、今後もたぶん実装されませんね。SBI証券はシンプルな画面が好きなようなので。
ということで、ジュニアNISAで手間をかけずにお金教育の教材にも使いたい!ということを考えて、私は楽天証券を選択しました。
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