我が家では子供2人のジュニアNISA口座を作り、非課税の恩恵を最大限受けながら長期で資産形成しています。ここでは、ジュニアNISAを活用した運用計画と我が子の運用結果について紹介します。
- 運用益に対する税金と非課税の恩恵
- ジュニアNISAのメリットは最長20年間の非課税期間!
- 72の法則
- 資金計画と運用予定金額
- NISA運用中の必要金額の見積り
- インデックスファンドのアセットアロケーションと年平均期待リターン
- 運用するといくらになる?
- まとめ
運用益に対する税金と非課税の恩恵
株や投資信託の運用益、配当に課税される税金は20・315%(所得税15.315%、住民税5%)です。運用益が税抜100万円では、なんと203,150円もの金額が税金で引かれてしまうことになり、税引き後の手取り運用益は796850円となります。
ということで、例えば利回り3%でしたら約7年分、5%でしたら4年分の運用益が税金で持っていかれてしまいます。ということで、非課税で長期運用できるNISAは必ず活用すべきであると考えています。
ジュニアNISAのメリットは最長20年間の非課税期間!
ジュニアNISA制度は、2016年から2023年までの期間中、子供一人につき80万円/年を5年間非課税とすることができる制度です。5年間の非課税期間の後は払い出しか20歳までの非課税期間の継続(ロールオーバー、継続管理勘定)を選ぶことができます。
NISAとは? : 金融庁の図面を参照してください。
したがって、ロールオーバーを選択した場合、運用益の非課税期間は大人NISAが最長10年間であるのに対して、ジュニアNISAでは最長20年になります。これは凄まじいメリットであるので、なるべく若い頃(0歳)から非課税で運用するのが望ましいと考えています。
72の法則
72の法則とは複利運用についての便利な数式です。利回りx%とした場合に、元本を2倍にするのに掛かる年数yがy=72/x で計算できるというものです。例として3%で24年、5%で14.4年、9%で8年で元本が2倍になります。逆に20年で元本が2倍になるのに必要な年利回りは72/20=3.6%ということになります。このように、長期運用ではたった数%の違いでもお金の増え方が非常に変わります。
資金計画と運用予定金額
子供の大学学費(必要になるのは16~18年後):自宅外からの費用500万円/人
子供の独立支援:200万円/人
合計:700万円/人
私は地方都市暮らしなので、子供達は県外の大学に行くという想定で4年間の出費500万としました。また、独立に際してもなるべく支援してやりたいものですよね。諸々で700万円程度以上あれば親としては安心かなと思います。
つまり目標は元本400万円で700万円以上に増やすことです。
NISA運用中の必要金額の見積り
ジュニアNISAの満額運用をする際に気をつけるべきことは、子供一人あたり400万円貯めて全額運用に回せるだけの資金的余裕です。具体的には、2018年にNISA開始、NISA制度終了の2023年までの6年間で400万円必要となります。
子供二人ですと6年間で800万円必要となります。結構額が大きくなります。
我が家では、子供手当、お年玉などのお金を子供の収入として全額NISA口座に入れています。子供手当は5年間で子供一人当たり72万円貯まります(3歳未満15000円、3歳~5歳まで10000円)ので、必要な金額は5年間で子供一人当たり328万円となります。
したがって、5年間子供2人で656万円、月当たりでは約11万円必要ということになります。
インデックスファンドのアセットアロケーションと年平均期待リターン
アセットアロケーションは米国を中心とした先進国への分散投資としています。具体的には50%を楽天・全米株式インデックスファンド、残り50%をeMAXIS Slim先進国株式インデックスとしています。これらはマザーファンドも十分大きく、信託報酬も最低クラスです。
- 楽天・全米株式インデックスファンドの20年間の平均年利回りはS&P500と同程度と考えれば年6.4%程度となります。
- eMAXIS Slim先進国株式インデックスはMSCIコクサイ・インデックスを基準としており、20年間の平均年利回りは年5.9%程度となります。
引用:https://myindex.jp/major_i.php
20年間ということになりますとリーマンショックも含んだ年利回りとなりますが、それでもマイナスリターンにはなりません。
運用するといくらになる?
1.5年間で400万円毎月積み立て
条件
- 毎月66666円を5年間60回で積み立て
- 年利回り6%
- 信託報酬などの実質コストは考慮しない
として積み立てのシミュレーションをしてみます。
シミュレーション結果は以下の通りです。
5年後に運用収益651,289円、合計4,651,289円となりました。
積立かんたんシミュレーション | 投信積立 | 投資信託 | 楽天証券
2.積み立て後20歳まで売らない(ロールオーバーして15年間運用)
条件
- 積み立て開始して5年後から順次ロールオーバーを開始
- 子供が20歳まで売らない(15年間運用)
- 元本4,651,289円
- 年利回り6%
- 信託報酬など実質コストは考慮しない
として積み立てのシミュレーションをしてみます。
シミュレーション結果は以下の通りです。
運用収益6,495,796円、合計11,147,085円となりました。
野村證券 | マネーシミュレーター「みらい電卓」~運用編(資産運用シミュレーション)
20年間の運用結果・節税額
元本が400万円、最終的な運用結果が1114.7万円なので、足掛け20年間で714.7万円が運用収益となります。百分率で表現すると278%です。元本を割らないどころか、運用収益だけで大学の学費や独立支援費用を賄えることになります。
なお、節税額は714.7万円の20.315%(復興特別所得税は2038年まで)なので、145.2万円となります。
まとめ
- ジュニアNISAは最長20年非課税投資期間がある
- 満額400万円を毎月インデックスファンドで積み立て投資する
- 年利回り6%(先進国への分散投資)運用で20年後の最終収益714.7万円、税金0円
親子2世代で運用していけば年数をかけてさらに増やせることが期待できるので、長期で考えるとお金持ちの家庭になることは難しくないのかも知れませんね。
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