今日は高専の女性教員の拡充について書いてみたいと思います.
高専機構の教員公募ページでは今年度から,女性教員を優先的に公募する旨を強調し,女性教員の「限定公募」「優先公募」を表示するようになりました.
(限定公募にはいささか驚愕しましたが)
(http://www.kosen-k.go.jp/careers.html)
(http://www.kosen-k.go.jp/joho_kobo.html)
日本の労働人口減少を食い止めるための女性労働力の活用・男女共同参画の方針に基づいた採用策です.
高専では,同じく男女共同参画の方針に基づき,理系女子の人数増加を目指して様々な方策を実行中です.
例えば,「鳥取県リケジョのガールズ白書」など.
高専は理工系の教育機関なので,伝統的に男子学生が多く,それゆえ教員も男性が多く,共学なのに男子校みたいな雰囲気が少しあります.そして,男子学生の数にマッチした組織になっています.
そんな準男子校に女子学生が多く入ってくるとどうなるか.組織としての対応が間に合っていれば良いのですが,必ずしもそうでないこともあると思います.
教育機関として考えたとき,
女性教員を増やすのと,女子学生を増やすのとでは,女性教員の方が少し早くないといけないのです.
それは,女子学生の受け入れ数は女性教員の数に制限されるからです.
高専では,泊りがけの行事の他に寮務があるので,女子学生の対応のために女性教員が不可欠です.
例えば,研修旅行では,一定数以上の女子クラスでは女性教員の引率が必要ですし,
寮部屋の見回り(重要な生活指導項目です)などでも,女性教員の数を増やさないと回せませんし.
高専では,今ほど女性が採用されやすい状況はないでしょう.
女性教員を20%増やすという数値目標は本気の表れですね.
面接と実績による評価が拮抗している男性と女性では,女性が確実に優先されるみたいです.
高専では,化学や生物学の学科もあるので,昨今のバイオ女性博士は結構チャンスだと思います.
博士でなくても,博士取得予定の人でも採用されます.
また,専門科目に加えて,一般教養科目での採用も精力的です.こちらはたいてい修士号取得で応募できます.
国語で,英語で,社会で修士号を取得している女性はチャンスだと思います.