自立を願う父さんのお金教育

小学生・就学前児童の父です。学校ではあまり学ばないお金の教育をいつ・どうやってわが子に教えていこうかを考えていきます。投資もやらせたいので、父親自ら投資実践しています。家族みんなの力で資産形成を目指すブログです。

学校だけでなく、親だからこそ!リスクとリターンで語る性教育

日本財団性教育についてのアンケートを17~19歳の未成年に行ったそうです。

headlines.yahoo.co.jp

詳しい調査結果は日本財団にあります。
グラフがいくつかありますが、どれも重大なデータとなっています。

www.nippon-foundation.or.jp

https://www.nippon-foundation.or.jp/what/projects/eighteen_survey/img/19.pdf


私が特に気になった点は、自慰に使っている情報源がほぼスマホであることと、セックス経験割合は23%。経験者の年齢の中央値が17歳で、10%は14歳で経験していること、そして、性教育が役に立っていない割合が40%もいたということです。 

性教育の問題点

学校での性教育の問題点

学校での性教育は学習指導要領に記載されており、小学校4年生女子に対する月経教育に始まり、高校生まで行うことと定義されています。

学校における性教育の問題点は、
①児童・生徒が学校種やクラスによってバラバラであり統一的な指導が難しい
②教員の性別・立場などにより指導内容が大きく変わりうる
③体育や総合的な学習の時間など、限られた時限の中で行わなければならず、指導内容が薄くなりがち
といったことが挙げられ、結果的に上手くなされてはいないようです。そもそも教員が女性ならば男子に指導するのは難しいでしょうし、男性教員が女子に教育するのは、適切にしなければセクハラ扱いされることもあるでしょう。そのため、力を入れている学校では、産婦人科医師を講師として授業を行ってもらうような所もあるようです。

 

私が小中学校時代(30年弱前頃)に受けた性教育といえば、体育の時間で「女子だけ受ける授業」(月経教育)があって、そのときに女子だけが「何か」(コンドーム?ナプキン?)をもらっていた、また分娩風景のビデオをクラス全員で観たといったことを覚えています。

家では、小学校高学年のとき「チンチンの剥き方と洗い方」を父から教わりましたが、その唐突さ故に非常に印象に残っています。

少年ジャンプの「てんで性悪キューピッド」や「電影少女」も当時は印象に残っています。

また、空き地に落ちていたエロ本を友達と読み回したり屋根裏部屋になぜかあったエロビデオを盗み見したりして、性に触れる程度でした。

今思うと、そのようなお色気漫画、エロ本やエロビデオはやんわりと男の世界を見せてくれる“良いもの”であったと思います。

 

日本財団の調査で浮き上がった問題点

先述しましたが、

  1. 自慰に使っている情報源がほぼスマホであること
    フィルタリングされていないスマホを使うと、心の発達に不相応な情報を得る可能性があり、健全な性の観念を育む上で有害。裸だけで十分刺激的な年齢の子が激しい行為の動画を見たら、確実に有害です。
  2. セックス経験者の割合は23%、年齢の中央値が17歳で、10%は14歳で経験していること
    14~17歳というのは、まだ性知識も浅く、自立もしていない中高生年代ということです。性知識が浅く自立していなくてもセックスはできますし、それで女子が望まない妊娠をする例が一般的によくあります。
  3. 性教育が役に立っていない割合が40%もいたということ
    せっかくの授業であっても、子供は「役に立っていない」と感じているようです。そのような認識だから中高生がセックスに至るのでしょう。ただ、日本財団のアンケート結果からは、避妊の必要性は87%の人が理解しているようです。水際的な点では役立っているといえます。

本来、性教育は親が子に直接語るべきものではないか

 性教育だからこそ親が子供に向き合って話せることは沢山あると思っています。

特に、性教育をリスクとリターンという観点で話すと子供は性への理解を深められると思います。ここから本題です。なお、対象としている年齢は女子ならば初潮以降、男子ならば精通以降、年齢で言うと12歳程度以上を想定しています。

話し出しが一番大事だと思います

性教育におけるセックスは、大人からすると性病や望まない妊娠など決定的な結果をもたらすことであり、子供からすると行為自体の興味・関心の強さが際立つため、子供たちには避妊に関する知識が強く残るのではないかと思います。

しかしながら、セックスは本来子供を生むための手段ですし、それが転じて愛を確認するための行為であると思います。したがって、セックスには本来性的な(エッチな)文脈など入る余地はありません。親も、セックスなんて大したことではなく、大事なことはもっと他のことであると伝えられると良いと思います。

いきなりセックスについて話したりすると親子関係に決定的な亀裂が入ると思いますので、非常に慎重にタイミングとストーリーを検討する必要があります。わが子の名前を花子ちゃんとします。

例えば、「花子はどうやって生まれてきたか知ってる?」という問いを利用したいと思います。子供ならば誰でも興味のある話しです。これを、12歳以降の花子にしてみましょう。ある程度の知識があるかどうかは顔に出ます。知っていそうであれば、続けても大丈夫でしょう。知らなそうな感じでしたら、はぐらかして次の機会を待つということでも良いと思います。

望ましいと思ったストーリー
  1. 花子が生まれる前の話をする。
    父と母が結婚してから、なぜ花子をもうけようとしたのかを話します。家族が増えることの喜び(リターン)を伝えられればOKです。ここで花子に知ってもらいたいことは家族愛です。視覚に訴える写真、妊娠中の妻などがあるとグッドです。なお、行為をしたからという話は避けたいところです。花子はおそらく知っていますので、そういった生々しい話はやぶへびです。

    上手く話せて花子が慣れてきたら、子供をもうける上でのリスクを話したいです。ここでのリスクとは、子供をもつ責任(経済的な面、養育義務など社会的な話)や妊娠・出産自体が母体と赤ちゃんを危険に晒すこと(流産、死産、早産、妊娠中毒症など割とよくあること)などです。特に女子には、妊娠は人生を変えるほど大きなことであるとともに、生んでから養育などの負担を負いやすいことを理解させましょう。花子の場合はどうだったかを話すと良いでしょう。シングルマザー問題や生みたいけど生めないカップルの話し、養子縁組などの話もできるとなお良いでしょう。
  2. 花子が生まれた日の話をする。
    我が家では、子供の分娩シーンを撮影したビデオがあります。これを花子と両親とで観ましょう。妻にこのときの感想を話してもらうと良いでしょう。分娩風景を見れば「どこから生まれてくるのか」ということは説明不要になります。セックスの具体的な話をしなくて済むと思います。その程度のことは、12歳位になれば、友達経由などで何らかの知識をもっていると思います。

    生まれた後にすることの話もすると良いと思います。つまり、役所に出生届を出して戸籍に入れるということです。戸籍、本籍、国籍という言葉を教える良い機会にもなると思います。入れなかったらどうなるかというIFの話をできると良いでしょう。無戸籍児や国籍の話、ひいては国籍の血統主義や出生地主義といった国際的な話もできると尚良いと思います。
  3. 花子が生まれた後の話をする。
    すくすく育っていった軌跡を写真やビデオで振り返りながら、花子の存在が両親、祖父母・親戚などの喜びの中心にいて、常にリターンを得てきたということを教えてやれると良いと思います。
    翻って、経済的・時間的・精神的な負担も増していったというリスクの面も話せると良いと思います。子供をもうけて育てるためには、結婚する男女は経済的・精神的に自立していて、お互いをよく信頼していることがまず重要であるということを自然に理解させられると良いと思います。

終わりに

我が家の子供はまだ幼児と乳児なので、だいぶ先です。しかし、妻と協力して性教育を行うのが楽しみです。

性教育は学問の中でも際立って重要ですが、様々な要因があって実践が難しいものだと思います。親は、何でもかんでも学校に任せるという態度ではなく、親も教えると尚良いという認識をもつべきだと考えます。学校で教えられることは一般的な事項に限られ、時間的余裕もありませんので。

 

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