新潟県魚沼市小出から国道252号線を使って所謂秘境駅と言われている(臨)田子倉駅を見てきました。
田子倉駅は田子倉湖の湖畔に位置しています。国道17号線から分岐している国道252号線をひたすら登り、只見線と併走しながらスノーシェッドをいくつもくぐることで、お目当ての田子倉駅に到着しました。なんと小出から50km。
田子倉駅周辺に民家はありません。それどころか、集落の存在する近隣の只見駅まで約7km、大白川駅まで12kmあり、人の営みからは隔絶された地域となっています。
訪れた当日は、只見線巡りをしていたハイカーの他、釣り人、浅草岳への登山客を見たのみでした。
国道252号線は、冬季は通行止めになり、田子倉駅の旅客はなくなることから、冬季は通過となります。
駅舎は蛇行している252号線沿いにあり、一見すると道路工事作業車か何かの倉庫に見えます。
(訪れた時は、隣に工事の詰め所?があり、余計に駅舎には見えませんでした)
中に入ると階段があり、下方に片側のみのホームがあります。ホーム全体がスノーシェッドに覆われており、薄暗いです。
上下線でそれぞれ一日3~4本。冬季は旅客扱いすらなくなってしまう。
ホームには明かりすらない。夜間は停車しないので問題とはならないのでしょう。
田子倉駅周辺には、徒歩3分程度の所に浅草岳登山口があり、駐車場および無料休憩所がありトイレも利用できます。
休憩所の建物の脇からは只見沢へ下れます。
252号線からの景色は素晴らしい。眼前に田子倉湖、背を向ければ浅草岳。駅前に本格的な大自然が広がっています。
ちなみに、auの携帯電話は圏外でした。人の営みがないので当然でしょうね。
昼前に田子倉駅に到達できたので、2時間30分待って田子倉駅に進入するキハ40系気動車を撮影しました。
只見の緑、湖の青とキハ40系との調和が素晴らしい。
こちらは252号線沿いの駐車場から見下ろした田子倉湖。
只見線は紅葉の美しい路線や深雪の路線としても名高いので、紅葉が深まる秋と積雪期に訪れたいと思います。