私は会社の飲み会に行きたくないです。理由はたくさんあります。
- 家族との団欒を優先したい
- 終業時間後は仕事関係に干渉されたくない
- 昼に一緒にいる人と夜にもいる必要性を感じない
- そもそも体質的にお酒が飲めない
- 1回の食事で5000円ほど掛かって損した気分になる
- 自分が良いものを食べる位ならば、家族に食べさせてやりたい
- お酒が入らないと喋れない的な空気が嫌。いつでも話せるでしょ?
- 飲み会は仕事の一部という男社会的空気が嫌。家族を蔑ろにしてませんか?
私も独身の頃は飲み会に参加していました。コミュニティから外れるかも知れないという謎の危機感と戦っていたのと、馬鹿をやるのが楽しかったからです。しかし、家庭ができてからは、すっかり家庭優先になりました。子供や妻と食事を囲む方が幸せを感じるからです。
ということで、私はすでに会社のコミュニティからは「飲み会に来ない人」であると認識されており、大変気が楽になりました。
そこで、会社の飲み会を無難に欠席したい人がとるべき対策を紹介したいと思います。なお簡単ですがやや時間が掛かります。
初心者
初心者は、仕事でのコミュニケーションはしっかり取るようにしましょう。仕事上でしっかり意思の疎通が図れていれば、アフターファイブでのコミュニケーションは不要だと思います。アフターファイブに話す内容は、多くの人が昼間には話せないような「ゴシップ」や「愚痴」が多いものです。これらの多くは生産性のないコミュニケーションです。
お酒が飲めないことをアピールする
誘ってくる人は、「良かれと思って」誘っています。和を以て貴しとなす日本人らしい思想ですね。無下に断らないためには、「あの人はお酒が飲めないから、飲み会の場は辛いはず」と思わせることが重要です。したがって、お酒が飲めないことは、エピソードなども添えて、アピールしましょう。
仕事が片付かないことを理由にする
直属の上司がいると使えない手ですが、仕事が片付かないために欠席するのはアリです。きっと幹事の人は同情してくれるでしょう。
翌日の早朝に予定を入れてしまう
早朝の予定は何でもいいです。釣りでも山登りでも何でも良いです。正当な理由を以てきっぱりと断れるのであれば、何でもいいです。
先約を作る
「先約がありますので、行きたいところですが欠席します」というのは使える手です。ビジネスでは、先約を断ることは基本的にできないので、この手は有効です。
中級者
1年間(5,6回)飲み会を断り続けることができれば、初心者卒業といえるのではないでしょうか。1年間ずっと断り続ければ、幹事も出席をあまり期待しなくなります。頭数に入らなくなってくるので、謎の圧力もなくなってきます。
「家庭の事情で」
中級者となっては理由はもはや不要で、「家庭の事情で欠席します」でOKです。独身者はなかなか難しいですが、独身/既婚をカミングアウトしていない人は使える手です。
「家族を優先したいので」
誘う側も家庭がある場合があったり、育児に理解のある世代である場合があるので、イクメン的な理由は理解されやすいと言えます。「仕事よりも家庭が重要」という意識がある職場であれば、問題なくこの理由が使えます。
「飲みニケーション」を乗り越えるコミュニケーションを会社でする
最終的に「あの人は来ない人」であると認識されれば、ミッションクリアです。
ただし、やはり会社内や社会では、飲み会を断る人間は疎ましかったり、悩ましかったりするようです。
しかしそういった負の感情は、飲みニケーションを通して意思疎通を図りたいから、という会社社会の論理が原因であり、克服することは可能です。
Bさんのやり方は見事だった。感情的になる課長相手に、ゆっくりと言い含めるようにこちら側の立場を説明し、「課長のクレーム内容とお気持ちは十分個人的には理解できる」という情を示し、その上で「折れるところはこちらも折れますので、ぜひこちらの立場もご理解ください」とお願いする。いつの間にか、頭から湯気を出す勢いで電話してきた課長も、「うん、まあ、そちらの立場もわかるけどねえ」などと勢いが衰えて、最終的にはBさんの言い分をのんでしまうのである。
相手に理解を示した上で、こちらの主張をやんわりとするというものです。
ここからわかるのは、不機嫌な職場の解消のために必要なのは、仕事の場での会話の中でも効率的に相手を理解し、相手に自分を理解させる「エフェクティブコミュニケーション」だ。無理矢理に皆が集まる「飲み会」などではない。
コミュニケーションスキルが必要ですが、会社で円滑に立ち回れれば大丈夫です。
私も、なるべく仕事の話だけではなく、プライベートの話も少しだけするようにしています。こちらがプライベートの話をすれば、相手も自己開示してくれます。そういった開示による相互理解は、コミュニケーションを効率化してくれます。相手が自分の立場を理解してくれるということです。
したがって、たまには仕事時でも飲み会みたいな砕けたコミュニケーションをすることが重要です。距離感を開けすぎないことです。そのような砕けたコミュニケーションが、飲み会での「飲みニケーション」の役割をしてくれて、飲み会も無難に欠席できるようになるでしょう。