自立を願う父さんのお金教育

就学前児童の父です。学校ではあまり学ばないお金の教育をいつ・どうやってわが子に教えていこうかを考えていきます。投資もやらせたいので、父親自ら投資実践しています。家族みんなの力で資産形成を目指すブログです。

子供1人を大学まで育てるのに必要な費用はいくらか・いつまでにいくら貯めれば良いのかを計算してみた

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我が家では女の子1人と男の子1人の計2人子供がいます。2人とも順調に育っており、3人目をどうしようかを妻と少しずつ考えている状況です。妻は「2人で十分かも知れない」と言っていますが、3人目も嫌ではなさそうです。私は、家族は多い方が良いと思っています。

しかし、家計が苦しくなって余裕がなくなるようではいけないと考えています。
そこで、本稿では子供1人あたり育てるのに必要な費用を試算してみました。

夫婦の前提条件

支出項目

子供の人数に依存しない費用

固定費

出産費用 平均486,376円

※出典:厚労省 全国の平均的な出産費用について 平成24年f:id:cden:20190127085807p:plain

教育費

前提条件
*1歳から小学校入学まで保育園とする
*小中高大すべて国公立とする
*大学は下宿・アパートからの通学とする

1. 保育料

1人あたり平均月額保育料:21,138円
1~2歳の2年間で507,317円
※出典:厚労省  平成27 年地域児童福祉事業等調査結果の概況f:id:cden:20190127090916p:plain

3歳~5歳:幼児教育無償化
1人あたり月額7,500円
3~5歳の3年間で270,000円

給食費などは自己負担となる見込みのため、給食費を計上しています。
※出典:保育園給食費、無償化の対象外に 財源確保難しく:朝日新聞デジタル

内閣府によると、子ども1人当たりの給食費は、主食(ご飯など)が月3千円、副食(おかず)が月4500円。3~5歳児が保育園に通う場合、主食費は実費で、副食費は保育料に含めて払っている。0~2歳児は全額を保育料に含めて払っている。保育料の無償化に伴い、保育料に含まれる給食費も無償化の対象になるのかが議論になっていた。

2. 小学校・中学校・高校

学習費:公立小学校322,310円、公立中学校478,554円、公立高校450,862円
6~18歳までで総額1,251,726円

学習費の内訳

  • 学校教育費
    授業料、修学旅行、遠足、学校納付金、図書学用品、通学費用含む
  • 給食費
  • 学校外活動費(習い事、家庭内学習費、学習塾費など)

※出典:文部科学省 平成28年度子供の学習費調査

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3. 大学

授業料(授業料、その他の学校納付金、修学費、課外活動費、通学費の合計)
学費:623,200円
4年間で総額2,492,800円

生活費(食費、住居・光熱費、保健衛生費、娯楽・嗜好費、その他の日常費(通信費を含む)の合計)
下宿・アパートからの通学で、年間1,120,300円
4年間で総額4,481,200円

合計4年間で6,974,000円

※出典 日本学生支援機構 平成28年度 学生生活調査結果

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通信費

高1からスマホをもたせ、格安スマホMVNO)を3年間利用すると想定。
端末17,980円、月1,980円(初めの2年間は月あたり1000円割引)
総計83,280円
楽天モバイル スーパーホーダイプランS、最低3年利用

小遣い

アンケート結果は端数まであるので、ある程度の額で丸めます。
小1~小6:月500円 6年間36,000円
中学校:月1,500円 3年間54,000円
高校:月4,000円 3年間144,000円
総計234,000円
※出典:ベネッセ教育情報サイト

流動費
  • 総務省の家計調査において、2018年11月の各消費品目を二人以上の勤労者世帯の世帯人員2.98人で割った値としました。この値は、大人1人分の消費額ということになります。
    そこで、食費・被服費は13歳以降の6年間は大人と同様、12歳までの12年間は半額としました。
  • 大学は下宿と想定していますので、高校を卒業する18歳までで計算しました。

食費

  • 0歳~12歳まで 76828÷2.98÷2=12,890円 12年間で1,856,160円
  • 13歳~18歳まで76828÷2.98=25,781円 6年間で1,856,160円

総計3,712,320円

光熱水道費

18,822÷2.98=6,316円 18年間で総計1,364,256円

家具・家事用品費

11,847÷2.98=3,976円 18年間で総計858,708円

被服および履物費

13,106÷2.98=4,397円 18年間で総計949,965円

保健医療費

  • 18歳未満の年度末まで、受診1回につき530円として計算しました。
    自治体によっては15歳未満までだったり、18歳まで無料だったりします)
  • 受診頻度は月1回とします
  •  18歳は家計調査の値を使います

0歳~17歳まで18年間 114,480円
18歳の1年間 13,768÷2.98×12=55,447円
18年間で総計169,921円

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※出典:総務省家計調査 最新結果 2018年(平成30年)11月分(2019年1月11日公表

子供の人数に依存しない費用の合計

上記の費用を合計して、総合計16,861,869円
子供を大学生まで育てるのに必要な金額は約1686万円と試算されました。

この値は、内閣府の調査結果である1657.0万円(1997年度)、1727.8万円(2002年度)とほぼ一致する、確からしい数値だと考えます。
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※出典:5.子ども1人あたりでみた子育て費用 - 内閣府


「子供1人育てるのに3000万円必要」などとも言われますが、すべて私立学校に行かせるなどしなければ掛からなさそうです。

収入項目

出産育児一時金
世帯主または妊娠した本人が社会保険加入していれば受給できます。
1児につき42万円

児童手当
3歳未満 15,000円
3歳~小学校修了前 10,000円(第3子以降は15,000円)
(15歳になる年の3月まで)
中学生 10,000円

総額で、第2子までは198万円(誕生月が3月の場合)~209万円(誕生月が4月の場合)
約200万円と覚えておけばOKです。

高等学校等就学支援金制度

無償化により就学支援金制度が適用されます(月額9,600円補助)。
高校3年間で345,600円
※出典:文部科学省 高校生等への修学支援

 

収入総合計 2,765,600円
この合計額は、子供がいさえすればもらえる公的補助金です。

 

支出費用から収入費用を引くと、
16,861,869円ー2,765,600円=14,096,269円

子供1人を大学まで育てるのに必要な費用は、1410万円と試算されました。

1年あたりの必要額まとめ

以上の費用をまとめてグラフにしてまとめました。

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1人あたり、1年あたりの支出は

  • 高校卒業までは55~65万円
  • 大学入学から卒業までは170万円

となります。
結論は年収が最低限60万~70万余裕があれば1人を育てられるといえます。

ただし、大学まで行かせたいのであれば、1人あたり700万円を貯める必要があります。
0~17歳までの18年間で蓄えるのであれば、1年あたり39万円の積み立てが必要です。

 

まとめ

子供1人あたりを大学まで育てるのに必要な費用は、給付金を除くと22年間で1410万円と試算されました。しかし、あくまで統計的な値なので、知恵や工夫次第でもっと少なくできるとも思います。

日本が今後も持続可能な発展をして競争力を保っていくためには、日本の子供が増え、すべての子供たちが良い教育を受けて、高度なスキルをもつ人材として活躍すれば良いのだと思います。

良い生活と教育とを与えられるかどうかは、親の頑張りに掛かっていると言って過言ではありません。頑張っていきましょう!

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