以前、別のブログで就職先として高専教員を勧める記事を書きました。
(本ブログに統合済です)
このエントリーでは、高専教員の公募に興味をもつ訪問者の方々と様々な意見交換がなされました。私も、知っている限りの情報と公募・採用面接のノウハウについて語りました。このエントリーを読んでいただいて、見事内定をゲットしたというご報告もいただきました。
高専教員を目指すという方は、ぜひ参考にされてください。
その他、本ブログの「高専」カテゴリには、関連する記事もエントリーしておりますので、ぜひどうぞ。
なお、H31年現在についてです。
状況としてあまり変わっていませんが、高専の高度化の影響で、以前よりも学生指導や部活動、校務についての比重は軽くなり、研究遂行能力や外部資金獲得能力についてより重く問われるようになったと考えています。
我々現役の高専教員も、以前は教育実践論文のみで昇任できていたものが、現在では査読付の研究論文が数通なければいけなくなりました。また、専門学科教員は専攻科学生の研究指導教員の資格(特例適用専攻科の学修総まとめ科目の指導教員)維持のため、学位授与機構の審査に合格できないような教員は准教授になれないなどの制限が加わっています。したがって、比較的研究能力が低い教員は、その他の業務上の能力に問題がなくても昇任できないなどの問題が生じています。
また、文部科学省は高等教育の高度化の一環で、民間企業経験者の教員を増やしたいようです。したがって、民間企業経験者は、博士後期課程修了の学生よりも、たとえ年数が浅くても、採用には有利に働くものと思われます。
また、高専は海外展開を進めています。つまり、高専制度の輸出です。すでにモンゴル、タイには高専が創設されており、ベトナムなどに創設される予定になっています。高専制度の輸出は安倍内閣の対外協力の目玉事業になっており、教員も、海外とのコネのある人は採用されやすくなると思われます。
大学を志向している人は、高専にも目を向けてみては?大学ですとテニュア・トラックなど有期雇用で不安定ですが、高専教員は基本的に無期雇用です。
その他、疑問点がありましたらどうぞ。答えられる限りでお答えいたします。
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