自立を願う父さんのお金教育

就学前児童の父です。学校ではあまり学ばないお金の教育をいつ・どうやってわが子に教えていこうかを考えていきます。投資もやらせたいので、父親自ら投資実践しています。家族みんなの力で資産形成を目指すブログです。

長期投資における含み損への心構え

投資は余裕資金で行うと心に決める

含み損どころか最悪投資額を全額失っても生活を維持できるという心のゆとりが常になければ長期投資は行えません。したがって、投資は余裕資金で行います。余裕資金を見積もるためには、家計の収支をざっくりとでも掴む必要があります。

何年間投資するかを考える

私は、投資期間は長ければ長いほど良いと考えています。短い期間でリターンを得るには、巨額の投資金額を投じて小さい利回りであっても金額を膨らませるか、高い利回りのハイリスク商品を買う必要があり、どちらも賭け事のようなものです。投資期間が長いことは、配当を長く得られるために有利です。

第3回 長期投資のメリットとは - 投資信託協会
によると、
株式投資の年平均収益率は、

  • 1年間投資:-25%~72%(年平均13%)
  • 5年間投資:-7%~33%(年平均11%)
  • 10年間投資:-4%~23%(年平均10%)
  • 20年間投資:4.4%~21%(年平均11%)
  • 30年間投資:6.8%~13%(年平均10%)

と、投資期間が20年~30年間の長期投資では、収益がマイナスにならないことが分かっています。長く持つことでリスクを殺せます。だから、ひたすらホールドすることが重要であるということです。

投資商品の平均騰落率下落率を予め計算してから買う

投信やETFなどの投資商品は、交付目論見書を見れば過去の騰落率が書いてあります。後に書きますが、一括投資であれ積み立て投資であれ、投資商品の騰落率は変わりません。したがって、自分の資産がいくら含み損を抱えるかを予め見積もることで、含み損を許容する姿勢で投資を始めるのが良いと思います。

例えば、私も買っているeMAXIS Slim 先進国株式インデックス | eMAXISの場合、2012年9月末~2017年8月末の5年間で騰落率 -20.6% ~ 62.2%です。したがって、つみたてNISAで1年間40万円投資したとして、5年間で元本200万円が最悪40万円含み損を抱える可能性があると思っておけばOKです。

長期的には上昇する国に投資する

投資において過去のリターンは将来のリターンに無関係ですが、少なくとも将来的に渡って人口が増える国ではGDPが増えるため株価も上昇するはずです。なおかつ、投資が文化として定着していて、企業利益の株主還元が盛んで、外部監査など財務の透明性が法律的に整備されている国が望ましいです。以上から、私は投資対象国として先進国、特に米国を主力に据えています。

ドルコスト平均法を使う

長期的に上昇する国を投資先として据えるのであれば、一括投資よりも積み立て投資の方が良いと経験的に思っています。なぜなら、

  • 短期的な相場を掴むのは素人には不可能である
  • 相場が割高であるときに一括投資をしてしまうと、その直後に相場が悪化すると含み損を抱えてしまう

ためです。いきなり相場が急落すると、損切りしたくなってしまいます。一方、積み立てであればドルコスト平均法となるので、投資信託ETFの平均取得額が市場平均に近似し、短期的な下落相場やヨコヨコの相場にも対応できます。私含む一般的なサラリーマンならば毎月サラリーが得られるので、一括投資ではなく積み立て投資がしやすいと思います。目的達成するまで定期的に積み立てを続けることが大切だと思っています。

なお、ドルコスト平均法はノーロード(買付時手数料無料)の投資信託との相性が良いので、買うのであればノーロードの商品が良いでしょう。また、ETFであれば手数料負けしない額を投入するのが望ましいです。

ドルコスト平均法については、山崎元さんの下記記事が参考になります。

media.rakuten-sec.netこの記事では、ドルコスト平均法の弊害が書かれています。

ドルコスト平均法で起こりうる3つの弊害

  1. 機会損失の発生
  2. 支払い手数料の増加
  3. 一つの対象に対する集中投資によるリスク増加

1.は投資元本が多いほどリターンも多いので、当然です。ただし、投資元本が多いほど下落時の含み損は多くなります。一括投資ができる余裕資金があり、含み損を「柳に風」とできる人であれば、一括投資はむしろメリットであると思います。2. はノーロードの投信であれば無関係ですが、例えば個別株やETFなどは、投資金額によって手数料がかかります。3.は、集中投資によるリスク増大なので、分散性が高い投資信託ETFを投資対象とするのであれば、さほど気にする必要はないと思います。

含み損はやがて解消されると信じる

 長く相場にいれば下落相場もあるし上昇相場もあります。しかし、資本主義下の世界で世界経済の成長が止まらない限り、資本家に富が集まり続け、長期的に株式市場は成長します。
資本主義を代表する米国S&P500の長期チャートです。

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縦軸は対数プロットです。1998年から20年間で2.2倍に増えています。私は下落相場ではこの図を念頭に置いて投資を行っています。

一方、日本のTOPIXは、20年間で1.8倍に増えていますが、バブル崩壊の高値には達していません。インデックス長期投資では成長する国に投資することが重要であると思います。

インデックス個人投資家ブロガー 水瀬ケンイチさんの「売りたくなったら見るグラフ『パターンBEST』」は珠玉のグラフです。

randomwalker.blog19.fc2.comチャールズ・エリス著「敗者のゲーム」の一節にある「稲妻が輝く瞬間』に市場に居合わせなければならない」にある通り、下落相場からの急反転に居合わせるためには、単に株を売らないでいれば良いのだと思います。

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