自立を願う父さんのお金教育

就学前児童の父です。学校ではあまり学ばないお金の教育をいつ・どうやってわが子に教えていこうかを考えていきます。投資もやらせたいので、父親自ら投資実践しています。家族みんなの力で資産形成を目指すブログです。

「生活費7万円ミニマリスト」の「生活費」に年金保険料や社会保険料が計上されていない件

ある有名なミニマリストさんが家賃含め月7万円で生活しているとのことです。

news.livedoor.com

本稿では、「そんな生活が可能なのか」と思ってこのミニマリストさんのブログを拝見したら、社会保険など色々なことが書いてあって謎が解けた、という話を紹介します。尚、こちらに事実関係の認識に誤りがあれば、誠意を持って対応させていただきます。

 

彼は青年であるので、国民年金加入者である。また、個人事業主であるので、国民健康保険加入者である

23歳の彼は個人事業主として生計を立てているというようです。

しかし、生活費7万円の内訳に年金保険料や社会保険料が見当たりませんでした。
金保険料や社会保険料はサラリーマンの給与所得控除には含まれないのと同じで、個人事業者の経費には含まれないので、おかしな話です。

彼は23歳で国民年金加入者です。また、個人事業主なので国民健康保険加入者でもあるはずです。
そこでさらに調べたら、

家計簿に「保険・税金は〜」ってツッコミしても、参考にならなくないですか? | ミニマリストしぶのブログ

今年から27000円の保険料と、年金16000円が押し寄せてきて、唖然としております。

と書いてありました。どうやら彼は払ってはいるようですね。
ただ、

社会保険料は生活費に含めないの?

ということですね。

彼は23歳で、フリーター時代は国民健康保険1900円と年金は免除であったと書いてあります。

 ということでした。

一般の家庭や独身の会社員の生活費に社会保険料は入れます。年金保険料も入れます。

ところが個人事業主たる彼の「生活費」には入っていません。年金保険料や社会保険料は衣食住に関係していないという考えでしょうか?一般的な感覚では、生活費に年金保険料や社会保険料は入れます(※)年金も社会保険共助の精神が国全体でシステム化されているものですから。NHK受信料ですら入れます。

23歳の若気の至りということでしょうか?個人事業主として誇大広告をしているといえませんか?

但し、保険料はしっかり払っているようなので、成人・社会人としての責務は果たしていると言えますね。

追記

「生活費」に社会保険料や年金保険料を計上するのかという定義の問題について、

  • サラリーマンは給料天引きだから入れないことが一般的
    (ですが、私は入れて考えています)
  • 個人事業主は自分で納付するから入れるべき

と考えます。

※サラリーマンの場合、年金保険料や社会保険料は給与から天引きされますので、「生活費に入れるという認識はないのでは」というコメントをいただきました。確かにその通りなので、ここに明記いたします。
また、個人事業主の場合、国民年金保険料や国民健康保険料は自分で納める必要がありますので、やはり生活費に入れるべきと考えます。

まとめ

某有名ミニマリストさん(個人事業主)の生活費には年金保険料や社会保険料が計上されていないことが分かりました。
ミニマル的生活は否定されるものではなく、この物質主義的な世の中にあっては精神世界の充足を図るものであり、寧ろ生活の質の向上に資するものであると考えます。

しかしながら、そのミニマリズム的生活は、自分以外の経済的に余裕をもった他人が、自分よりも高い年金保険料や社会保険料を支払うことによって成り立っているのです。自分は常に誰かに助けられて生きているという意味を、この手の、多くが低収入な、ミニマリストたちは十分理解すべきだと考えます。

最後まで読んでいただきありがとうございました。
ご意見のある方、ぜひ議論をお願いいたします。

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