自立を願う父さんのお金教育

就学前児童の父です。学校ではあまり学ばないお金の教育をいつ・どうやってわが子に教えていこうかを考えていきます。投資もやらせたいので、父親自ら投資実践しています。

幸福感が得られる年収はいくら位か?

興味深い記事があり、将来子供に教えたいと思うので紹介します。

www.sankei.com

記事で紹介されているNature論文

"Happiness, income satiation and turning points around the world"

https://www.nature.com/articles/s41562-017-0277-0
によれば、どの程度の年収があれば幸福感が得られるかが統計的に示されました。筆者によると、3つの幸せとその幸せが飽和する金額(世界銀行購買力平価を考慮したドル建て、円は1ドル110円換算)として

  1. 楽しみ、笑顔、笑いなどポジティヴな感情をもたらしてくれること
    → 6万ドル(660万)
  2. ストレス、怒り、不安など、ネガティヴな感情がわかなくなること
    → 5万ドル(550万)
  3. 個人の認知的評価(何がストレスになるのかを自分で決めること)を含む、人生における全体的な満足度
    → 11万ドル(1210万)

であるということです。私を含む多くの人にとっては1と2で十分なのかなと思います。(それでも、年収550万円以上稼いでいる人は全体の数割だと思いますが)

 私にとっては、幸せを感じる源泉は「心の余裕」であり、心の余裕をもつために大事なものの内の一つが、生活を苦なく維持するためのお金をある程度もっていることだと思っています。そういう意味では、典型的な日本人にとっては、定期的な安定収入があるサラリーマンは金額の多少があっても幸せを維持できるのかなと思います。

 ただ、この記事で分からないのは、金額が一人当たりなのか、それとも世帯年収なのか、その辺が明らかでないです(原著にはあるのかも知れません)。金額からして、世帯年収で世帯の全員を対象としているのだと思いますが。

記事でも触れられていますが、「幸せ」とは、主観によるものであり、住む地域における社会的価値観を含む周囲と自分との比較に左右され得ます。そういう意味で、最近話題になっている「相対的貧困」という言葉は、如何様にも比較ができるので便利(危険?)な言葉であると思います。

人は富や成功で得られる幸福感にはすぐに慣れ、それは時間とともに薄れてしまう」という心理学的効果を「ヘドニック・トレッドミル現象」というらしいです。環境順応性に長ける人間という生き物のもつ性ですね。したがって、幸せとは多分に消費的であり、日々何気ない安息が続けられることこそがまさに人の幸せなのだと思っています。

この記事を読んで思い起こした格言があります。

起きて半畳寝て一畳、天下取っても二合半

いくら莫大な富や名声を手に入れても、自分に必要な空間や食事量は多くなりません。また、人間の欲望に限りは無いので、そのような欲望を過度に期待することがないように、謙虚な心をもつことが必要だと常々考えています。

お金はなぜ稼ぐのか、お金はなぜ大切なのか、そういったことを子供に理解させることは子供の人生を豊かにすると信じています。