自立を願う父さんのお金教育

就学前児童の父です。学校ではあまり学ばないお金の教育をいつ・どうやってわが子に教えていこうかを考えていきます。投資もやらせたいので、父親自ら投資実践しています。家族みんなの力で資産形成を目指すブログです。

長期投資では楽天・全米株式(VTI)の方がeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)(SPY・IVV・VOO)やダウ工業株30種(DIA)より有利である理由

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私は、楽天・全米株式インデックス(バンガード社のETFであるVTI)をリスク資産のコアに据えて長期投資しています。類似するインデックスであるS&P500(eMAXIS Slim 米国株式(S&P500))やダウ工業株30種(iFreeNYダウ)は買っていません。その理由がいくつかありますので紹介したいと思います。

VTI・S&P500ETF・ダウETF比較

VTI(Vanguard Total Stock Market ETF)基本情報

  • 米CRSP社のCRSP USトータル・マーケット・インデックスベンチマークとしている
  • CRSP USトータル・マーケット・インデックスは米国内にある市場(NYSE, NYSE American, NYSE ARCA, NASDAQ, Bats Global Markets, and the Investors Exchange)で取引可能な、超大型、大型、中型、小型、超小型の株を構成銘柄としており、総数は約4000銘柄。これ1本でアメリカのほぼ100%をカバーするという、文字通りTotalなインデックス
  • TOPIXなどと同様に時価総額比で構成されているため、超大型株の割合が高くなる
  • 日本市場で言うならばTOPIXJASDAQ東証マザーズなどの中小型株もすべて含んでいると解釈できる
構成銘柄上位10位(2019年3月23日現在)

f:id:cden:20190323201022p:plain

https://www.bloomberg.co.jp/quote/VTI:US

上位10社が占めるファンドの割合は16.87%です。

上記の超大型株が約2割を占める一方、残り約8割で約3990銘柄をカバーしています。
直近配当利回りは2.13%です。

セクター割合(2018年9月30日現在)

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セクター別に見ると、テクノロジー2割、金融2割、ヘルスケア、消費者サービス、資本財と続きます。上位5セクターで79.7%です。アメリカの産業構造をありのままに映し出しています。

引用:

http://www.crsp.com/files/crsptm1_quarterly_report-december2018.pdf

https://www.vanguardjapan.co.jp/docs/FS_VTI_JP.pdf

 

S&P500(SPY・IVV・VOO)基本情報

構成銘柄上位10位(2019年3月23日現在)

f:id:cden:20190323202217p:plain

https://www.bloomberg.co.jp/quote/VOO:US

上位10社が占めるファンドの割合は20.49%です。

上記の超大型株が約2割を占める一方、残り約8割で約490銘柄をカバーしています。
直近配当利回りは2.27%です。

セクター割合(2018年9月30日現在)

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https://www.vanguardjapan.co.jp/docs/FS_VOO_JP.pdf

セクター別に見ると、情報技術2割、ヘルスケア1.5割、金融、一般消費財・サービス、電気通信サービスと続きます。上位5セクターで69.7%です。

ダウ工業株30種

  • S&P ダウ・ジョーンズ・インデックス社が選定する30銘柄の内、流動性の高い大型株で構成される
  • 工業株であるが、金融や小売なども含まれる。ダウ輸送株30種との差別化という意味合いが強い
  • 平均株価を指数化したものであるため、株価の高い銘柄(値がさ株)の動きに大きく影響される
  • 銘柄数がかなり少ないことから個別銘柄の影響を受けやすい。例えばボーイングの株価が急落すると指数が引っ張られて下落する
構成銘柄上位10位(2019年3月23日現在)

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https://www.bloomberg.co.jp/quote/DIA:US

上位10社が占めるファンドの割合は53.03%です。残り47%を20社が占めています。

セクター割合(2019年3月21日現在)

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https://www.spdrs.jp/etf/fund/fund_detail_DIA.html#

資本財・サービス2割、情報技術2割、金融、ヘルスケア、一般消費財・サービスと続きます。上位5セクターで80.64%です。

長期パフォーマンス比較

2019年3月21日までの1年間

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青がVTI、水色がS&P500、紫がダウ工業株30種です。

VTIとS&P500は同程度のパフォーマンスです。ダウはVTI・S&P500よりも高かったり低かったりでした。

2014年~2019年(5年間)

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Vanguard Total Stock Market ETF (VTI) Interactive Stock Chart

2%ほどS&P500の方がVTIよりも高かったです。またトランプ就任後からダウが伸びたことが分かります。

2008年~2019年(約11年間)

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リーマンショック前からでは、VTIの方が少し高かったです。

2002年~2019年(約17年間)

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VTIはS&P500よりも27%、ダウよりも17%ほど高かったです。17年間までの比較では、長期間保有するほどVTIのパフォーマンスが高かったと結論できます。

分散性の比較

  • VTI:4000銘柄
  • S&P500:500銘柄
  • ダウ工業株30種:30銘柄

一般に、株式投資は分散するほど良いとされています。ダウは米国を代表する世界的な優秀な企業30社ですが、直近の例ではボーイング(BA)が737MAXの墜落事故による株価下落のため、インデックス自体がかなり落ち込みました。ダウの約10%はボーイングだからです。少し前までは、ゼネラル・エレクトリック(GE)も下げを引っ張っていました。このように、ダウは分散性が低いため、個別銘柄の影響を強く受けます。

S&P500も米国を代表する優秀な企業500社です。500社というのは分散性は十分と思われますが、米国株全体のうち超大型株と大型株のブレンドという位置づけです。

VTIは超大型と大型だけでなく、中型、小型と超小型の株も含んでおり、米国株でこれ以上の分散はできない位に分散させることができます。

VTIの小型株効果

米国株には、Russel2000という、米ラッセルインベストメント社が発表している小型株のインデックスがあります。このインデックスは米国に上場されている株で、時価総額が上位1001位から3000位までの銘柄の時価総額加重平均を指標としたものです。小型株指数の継続性を重要視しており、年1回銘柄組み換えをしています。

2001年からの18年間のパフォーマンスは以下の通りです。

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桃色のIWMは、iシェアーズRussel2000のETFです。これを見ると、小型株効果が如実に表れています。小型株効果とは、

株式の時価総額が小さい小型株は、大きい大型株よりも収益率が相対的に高くなりやすい傾向にあること。理論的に説明できない相場のアノマリー(経験則)の一種。小型株は市場での注目度が低いため割安に放置されやすく、また今後の利益成長が期待できる株として収益が得られやすいとされている。

https://www.nomura.co.jp/terms/japan/ko/A02486.html

ということで、株価収益率が相対的に高くなることによって株価の上昇が期待できます。

アメリカの中で新興国株式クラスを有しているようなものです。アメリカは日本よりもずっとベンチャービジネスが旺盛で、アメリカン・ドリームを実現するために沢山の人が会社を興しています。アメリカン・ドリームを体現した企業がRussel2000には沢山あるということです。かつてはAmazon.comやAlphabet(Google)もRussel2000構成銘柄であったはずです。

米国内の約4000銘柄をカバーするVTIは、Russel2000だけでなく、Russel2000もカバーしない超小型株をもカバーしますので、小型株効果を有すると言えます。実際、18年間のチャートではS&P500をアウトパフォームしています。

VTIがVOOより有利といえる理由は、この小型株効果が一番大きいです。

ETFの経費率(2019年3月23日現在)

  • VTI:0.04%(0.03%に引き下げ予定)
  • VOO(S&P500、バンガード社):0.03%
  • IVV(S&P500、iシェアーズ社):0.04%
  • SPY(S&P500、SPDR社):0.09%
  • DIA(ダウ工業株30種、SPDR社):0.17%
  • IWM(Russel2000、iシェアーズ社):0.19%
  • VTWO(Russel2000、バンガード社):0.15%

VTIはVOOに並び、最安値レベルです。また、同社のRussel2000ETFであるVTWOよりも経費率が低いです。ダウ工業株30種ETFであるDIAは小型株ETF並みに高く、選択肢として良いとは言えません。

ETFの資産総額(2019年3月23日現在)

単位は1 billion USD(10億ドル)です。額が多いほど流動性が高いと言えます。
日本円は1ドル110円で換算しています。

  • VTI:108.638(約12兆円)
  • VOO(S&P500、バンガード社):106.393(約12兆円)
  • IVV(S&P500、iシェアーズ社):167.163(約18兆円)
  • SPY(S&P500、SPDR社):260.727(約29兆円)
  • DIA(ダウ工業株30種、SPDR社):20.631(約2.3兆円)
  • IWM(Russel2000、iシェアーズ社):41.965(約4.6兆円)
  • VTWO(Russel2000、バンガード社):1.505(約1600億円)

歴史あるETFであるSPYやIVVには及びませんが、VTIはVOOと並んで十分な資産総額と言えます

一方で、DIAはずっと少ないです。米国人はダウを魅力的なETFとしてあまり考えていないようです。つまり分散性を問題視しているのでしょう。個別で持っていた方が良いと考えているのかも知れません。

米国人は、株式インデックスの指標として、S&P500の方をずっと重要視しているのだといえます。とすれば、日本のマスメディアがダウの値ばかりを紹介することに疑問を持ちます。単純にダウの方が昔からあるからでしょうかね?

投資信託楽天・全米株式とeMAXIS Slim米国株式)の比較

これまでにVTIの有利性を述べました。

日本の投資信託でVTIを買うには、楽天・全米株式インデックスが唯一の選択肢となります。楽天・全米株式インデックスは「VTIを買うだけのファンド」なので、円換算したVTIと同じパフォーマンスになることが理想ですが、実際は差が生じます。

ファンドの騰落率(2019年2月28日現在)

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https://www.rakuten-toushin.co.jp/fund/nav/rivue/pdf/rivue_M201902.pdf

インデックスとファンドとの間の騰落率は理想的には同じ値になります。設定来では1.4%もの乖離がありますが、最近1年間では改善しています。3か月間では0.1%程度の乖離で済んでいます。これについて、第1期の運用報告書(2018年7月17日)では

主な差異要因としては、マザーファンドにおける継続的な資金流出入に伴う投資先ETFの売買執行コストの積み重なりや投資先ETFからの分配金に対する課税、当ファンドにおける信託報酬等の要因が挙げられます。

https://www.rakuten-toushin.co.jp/fund/annualarchives/index.html

と言及しています。本家VTIとの乖離は、100円単位で買付できる投資信託である以上仕方がなく、利便性にお金を支払っていると考えれば妥当なものであると言えます。

ファンドの実質コスト

こちらのブロガーさんが詳しいので、引用させていただきます。

shintaro-money.com

6カ月の臨時決算から年率に換算した実質コストは0.245%(0.240%)。

全世界株式と同様、3カ月の臨時決算よりは上がっていますが、初回決算に比較し、0.067%(0.053%)低くなっています。

信託報酬以外のコストが0.075%(0.071%)ですので、十分許容範囲内と言って良いでしょう。(eMAXIS Slim先進国株式インデクスファンド等と同程度です)

競合する投資信託であるeMAXIS Slim米国株式(S&P500)は決算前なので分かりませんが、信託報酬0.1728%(2019年3月現在)に乗るコストがいかほどかということですね。いずれにしても、売買や税金などに掛かるコストはいずれのマザーファンドでもあまり変わらないでしょうから、同程度のコストであると推察します。

ファンドの純資産額

まとめ

楽天・全米株式インデックスとeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)実質コストは同程度であるけれども、楽天・全米の方がeMAXIS Slimよりも小型株効果が期待でき、長期投資には有利であることを説明しました。

私は、S&P500ではなくVTIを買付していますつみたてNISAとジュニアNISAでは楽天・全米を積み立てしています。つみたてNISAもジュニアNISAも20年間運用予定なので、米国株の小型株効果を期待して継続保有予定です。

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長期投資で新興国株式クラスをポートフォリオに組み込むべきか?インデックス投資ブロガーの意見を集約してみた

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資産運用における主要資産の1つである新興国株式ポートフォリオに入れるべきかどうかというのは、インデックス投資家にとって非常に悩ましいことです。そこで、インデックス投資ブロガーの意見を

  • 必要派
  • 不要派

で分けて集約してみました。

 なお、ここで紹介する新興国株式インデックスは概ね我が国の投資信託で採用されているMSCI Emerging MarketsとFTSE Emerging Marketsの各インデックスを指しています。

また、ブロガーさんの投資方針によっては長期・短期の程度が異なるはずですが、本稿では無視します。

必要派

より分散させるために必要だよ派

yukio0918.comこちらのブロガーさんは、バンガード社の新興国ETFであるVWOを購入されています。理由は、

  • 過去10年間程度のリターンでは米国株の方が良いが、それは逆に言うと米国株のバリュエーションは割高であるということ
  • 一方の新興国株は比較的に割安であると判断できる
  • またそれはインデックス投資の大家であるジェレミー・シーゲルも言及している

ということのようです。値下がりが続いている新興国ですが、長期目線では割安という判断で買われているようです。合理的です。

 

以前本ブログで紹介した有名ブロガーさん達のポートフォリオでは、分散投資として新興国株を組み入れている人が多数でした。 

cden.hatenablog.com概ね10%~30%が多く、最も高い人で46%でした。46%というのは、リバランスを行った結果です。つまり、「ポートフォリオの中で過去数年来先進国よりも割安を継続していた新興国をより多く買い増した結果」と言えます。将来的に新興国の指数が上がればリターンが増えます。

株価が大きく下がった時に買うよ派

www.y-strategies.comこちらのブロガーさんは、積極的に新興国に投資しているそうです。理由は「単純に株価が下落しているから」だそうです。確かに新興国市場は先進国市場ほど規模が大きくないため、資金の流出入に対する変動幅(リスク)が先進国市場よりも大きいです。また、先進国の景気が悪くなると先行して下がるのが新興国です。そのため、割安になるタイミングも先進国よりも多いといえます。

こちらのブロガーさんはそのような割安のタイミングを読みながら新興国に投資しているとのことです。また新興国ポートフォリオの一部に留めているとのことです(リスクが高いためでしょう)。合理的な投資指針であるといえます。

世界中の成長を取り込むべきだから分散投資として必要だよ派

www.churio807.comこちらのブロガーさんは、「未来において成長する地域は分からないため、ベターな選択肢として全世界株式(バンガード社のVT)に投資する」という投資指針をお持ちです。したがって、新興国株は世界株式の時価総額比で10%分を投資しているということになります。

少ない投資額で大きなリターンを得ようと思ったら、やはりある程度の「選択と集中」が必要です。

VTI+VWOというのも面白いのではないでしょうか。

一方、毎月30万円の投資ならば、VTで世界丸ごと買っておくだけでも十分に合格点の投資になるのではないでしょうか。

私が目指しているのは後者の投資ですので、VTがメインになるわけです。

VTIは全米株式(CRSP USトータル・マーケット・インデックス)、VWOは新興国株式(FTSE Emerging Markets)です。先進国で最も比率が高く、今後数十年の成長が期待できる米国と新興国の投資も「面白い」と述べられています。

ただし、こちらのブロガーさんは、暗に「新興国は世界株式の時価総額比以上(現状ではで約10%)は不要」と主張されているように思います。

リスク資産はなるべく分散して持っておいた方が良いというのは長期投資の基本です。そういった人の場合、単に新興国のインデックスファンドよりも全世界のインデックスファンドを選択する人も多いと思います。こうすれば、世界経済の時価総額比(10%程度)で新興国をもつことができ、自力でのリバランスも不要となります。

不要派

人口ボーナスは成長の罠かも知れないよ派

blog.tacos-heaven.xyzこちらのブロガーさんは、新興国株市場の雄である中国やインドの長期チャートを挙げ、そのパフォーマンスから新興国株式への投資の必要性を考察しています。またジェレミー・シーゲルの言及も論拠として示しています。本記事では、中国などの新興国

  • 人口ボーナス(人口が増えると経済成長率が高くなる)でGDPが高くなっていても、すでに株価に織り込まれているため、株価が持続的に高くなり続けるという訳ではない

ということで、分散投資としての観点でのみ新興国株投資を勧めています。10%なら持っていても良いのではないか?という消極的な必要派に留まっています。

また、

あなたがまったくの投資初心者なら、「新興国は別にいらないじゃない?」というのが、現時点での筆者の本音です。

と述べられていますので、本稿では不要派に分類させていただきました。

先進国は新興国で事業展開しているから先進国だけ買っておけばいいよ派

tawaraotoko.blog.fc2.comこちらのブロガーさんは、ほぼ先進国株一本で運用されている方です。

しかし、先進国の各企業は、自国内だけでなく新興国を含めたグローバルな地域で活動しています。先進国のグローバル企業は、新興国内で活動することによって新興国の人口ボーナスの相当部分を得ることができます。
そのため、新興国株の人口ボーナスを得るためには、なにも新興国株に直接投資する必要はなく、先進国株に投資すればよいといえます。

 とのことです。確かに、先進国企業は先行者利益を求めて新興国に投資します。日本企業がこぞって中国、インド、タイ、マレーシア、インドネシアベトナムなどのフロンティアに投資してきたことからも分かります。

逆の、新興国企業が先進国に投資するということは殆どないように思います。資本主義を長く続けて、世界の富をより多く持っているのが先進国市場なので、当然のことといえます。

したがって、先進国に投資をしておけば新興国の富も享受できる、という見方です。

こちらのブロガーさんは、新興国市場のもつ効率性の低さも問題視しています。

また、新興国の株式市場は誰もが自由にアクセスすることができませんし、新興国政府は先進国では非難の大きさから実施されない大胆な規制を事前予告なく行うこともあります。
株価が企業価値を正しく反映するためには、株式市場が完全に自由化され、全世界からのアクセスが保証されていなければなりません。なぜなら、市場の見えざる手は、株式市場における日々の自由な売買が行われなければ有効に機能しないないからです。

 結果的に、企業価値を正しく反映した株価とならない場合があることや、新興国インデックスファンドの経費率が高くなってしまうことを問題視しています。

ちなみに、現在最安クラスの同ブランドでのインデックスファンドで比較すると、

  • eMAXIS Slim 先進国株インデックス 実質コスト年率0.164%
  • eMAXIS Slim 新興国株インデックス 実質コスト年率0.335%

【2019年 最新版】「インデックスファンド」コスト比較ランキング!信託報酬・実質コストがもっとも安いファンドは?|投資信託おすすめ比較[2019]|ザイ・オンライン

と、確かに新興国の方が高いです。年0.17%は実は些細な差ではありません。20年間で3.4%も変わります。投資元本400万円で実に13万6千円もの差です。

リバランスが面倒くさいしやっぱり精神的に苦痛だよ派

多くの人のポートフォリオにおける新興国の比率は10~30%です。そして、分散投資の教科書的には、定期的なリバランスが重要です。定期的なリバランスをすると、相対的に割安となった資産をより多く買うことができます。

ただし、そのような面倒なことを10~30%のためにやりますかという話があります。定期的の中身は1年に1回だったり半年だったりするのですが、それでも面倒なことに変わりません。

コストが安いけれども面倒なポートフォリオDIYはやはり趣味的な愉しみが感じられる人が続けられるのだと思います。値上がりも値下がりも資産運用の不思議としてクールに愉しめる人ならば継続できますが、万人には勧められません。

また、値下がりが続いているインデックスをたくさん買うというのは、結構な精神的負荷になり得ます。年金基金のように皆の金であればそこまでではないでしょうが、自分の稼いだ金では、仕方がないことです。

ということで、少しコストが高くなるけれども、ファンド内で自動でリバランスをしてくれる全世界株式やバランスファンドが多くの人に支持されているのでしょう。

そもそも先進国一本に絞る人もいるようです。

新興国といっても中身は中韓への投資になってしまうからいらないよ派

中国は新興国市場における米国的なポジションを確立しています。GDPはすでに世界第2位だから先進国ではないのか?という疑問が湧きますが、中国共産党の強引な政策による為替コントロールや劣悪な市場アクセス性のために、MSCI社やFTSE社の分類では中国は新興国市場扱いです。今後も先進国市場へは上がれないかも知れませんね。

MSCI EMを買うと31%、FTSE EMを買うと33%それぞれ中国を買うことになります

次に韓国です。FTSE EMは韓国が除外されています(韓国は先進国に分類されています)が、MSCI EMでは新興国扱いです。詳しくは本ブログの記事を参考にしてみてください。

cden.hatenablog.comMSCI EMを買うと韓国を14%ほど買うことになります

中韓合計で45%も買うことになります。実に半分弱が中韓です。

 

siegeljiro.comこちらのブロガーさんの報告によると、MSCI社は中国における中国A株の組み入れ比率を現在の5%から段階的に20%までに引き上げる(中国市場は他にB株もあります)ため、新興国インデックスにおける中国の割合が最大45%まで上がることを指摘しています。

そうなったら中韓合計で50%は超えてきます。新興国株を買っているつもりが半分も中韓であるという事実は、隣国に位置する我々日本人は重く考えておかなければなりません。

なお台湾はMSCIもFTSEも組み込まれており、10%弱です。インドなどBRICs諸国の割合は、新興国では低い方なのです。

したがって、特定の新興国に投資するという方針も有効になってきます。iシェアーズMSCI ETFシリーズが充実しています。

  • ブラジル(ティッカーEWZ)
  • ロシア(EURS)
  • インド(INDA)
  • トルコ(TUR)
  • インドネシア(INDA)
  • マレーシア(EWM)
  • 南アフリカ(EZA)

まとめとブログ主の投資判断

本稿では、多くのブロガーさんの新興国の要・不要の理由をまとめてみました。

なお私自身も多くのブログで勉強した結果、以下のような新興国のメリット・デメリットを感じており、総合的に不要と判断しています。

  • 新興国の旺盛な成長を取り込める。ただし、先進国のビジネスをそのまま新興国にもっていっても成功しないことがあり、現地企業の方がやり方を知っている場合も多い
  • 新興国の人口ボーナスの効果が期待できる。ただし、その期待はすでに現状の株価に織り込まれている可能性が高い。また、新興国市場の半分弱を占める中(・韓)国は今後人口ボーナスもなくなるため、新興国市場の足かせになる可能性もある
  • 分散投資先の一つとして有意義。ただし、先進国よりも市場規模が小さくボラティリティが大きくなるため、割合は多くとも10%までに考えておきたい
  • 新興国市場の半分を占める中韓や露に投資したくない中国共産党の独裁で管理社会の実験をすることに投資したくない。人民個人は概ね善人であると思われるが、独善的でありカネ好きの傾向が強く、尊敬できる国ではない。また中韓ともに日本と競合する商品が多く、日本の利益にならない。韓国は情が法を超越する国であり、基本的に信頼できない。北朝鮮という地政学リスクも強い。ロシアもクリミア半島の問題を抱えており、さらに日本にとっては北方領土問題もあり、信頼できない。
  • 市場の効率性が低い。先進国と比較して政治経済が閉鎖的なので、強権的な経済政策が執られやすく、市場アクセス性を低下させることがある。また日本円、ドル、ユーロなどと比較して為替変動による影響が大きすぎる。例えば米ドルは保有していても良いが、利回りの高い南ア・ランドやトルコ・リラであっても暴落リスクが高い。中国・人民元や韓国・ウォンなどは論外で、海外渡航の後でもなるべく通貨を保有しておきたくない。
  • 投資信託の信託報酬・実質コストが比較的高い。市場の効率性が低いため。
  • 新興国に敢えて投資するのであれば、MSCI EMやFTSE EMではなく、個別の国のETFを購入した方が良い。なおかつコアではなく、サテライト的に保有したい。

 

私の投資方針は投資期間30年程度と考えて以下のような理由で「米国を軸とした先進国のみ」です。

  • 米国は世界最大の経済大国・世界最強の軍事国家・伝統的な資本主義国家である
    →米国こそが資本主義国の見本であり、かつルールそのものである。したがって、米国の繁栄のために資本主義世界が動くような仕組みを米国は現に構築しているはず。自国に対する脅威は軍事的であれ経済的優位性であれ、様々な圧力をもって潰す
  • 米国は優秀な頭脳が集積され、スタートアップ企業が群を抜いて多い
    →玉石混交の企業を持つことでオンリーワンなリーダーシップ企業・寡占企業が生まれる素地を作っており、実際に世界的ハイテク企業が集積されている。小型株効果が得られやすい
  • 米国は移民国家であり、将来的にも人口増加する
    →先進国でありながら人口ボーナスも期待できるような新興国の要素がある
  • 米国は金融教育が発達しており、自国民が積極的に資金を投資に投じて経済を回している
    →現在も良性なインフレが継続中であり、米ドルは2%程度の減価を続けている。そのため、タンス預金は損であるという意識が強い。アメリカ人の利回りが良い商品を購入したい意識はデフレが長く続いた日本よりもはるかに強いはずであり、一般的リスク・リターンの高い自国株式の保有に向かうため、アメリカ国内の富はアメリカに再投資される。結果的に、アメリカの富は増え続ける
  • EUなどの欧州地域は人権意識などが日本と同等か日本よりも進んでいる場合があり、新たな規範が生まれる場であり続けている
    →新たな規範は新たなビジネスの源泉であり、先行者利益が得られやすい
  • 日本株はインデックスでは基本的に買わない。日本市場は海外勢の売買が支配的であるのと同時に、長期的には衰退市場であるため。また、インデックスファンドを買うよりも個別株を買って株主優待をもらいながら長期投資した方がモチベーションが維持できる。日本株についての情報は主に日本語で得られることから、海外勢よりも個別株は買いやすい

以上の理由で、我が家のリスク資産は米国株が中心であり、なおかつ先進国のみに投資しています。投資信託で言えば楽天・全米株式インデックス・ファンド、eMAXIS Slim先進国インデックス、たわらノーロード先進国です。

私は日本が心地よいのでアメリカやEU諸国に移住したいとは思いません。しかし、アメリカのスーパーパワーに対して畏敬の念が強いです。そんなアメリカで資産の一部を働かせ、長期間かけて富を増やし、日本にそのお金を落としたいという、いち日本人の経済的戦略を実践しています。

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行きたくない会社の飲み会を無難に欠席したい人がとるべき対策6つ

私は会社の飲み会に行きたくないです。理由はたくさんあります。

  • 家族との団欒を優先したい
  • 終業時間後は仕事関係に干渉されたくない
  • 昼に一緒にいる人と夜にもいる必要性を感じない
  • そもそも体質的にお酒が飲めない
  • 1回の食事で5000円ほど掛かって損した気分になる
  • 自分が良いものを食べる位ならば、家族に食べさせてやりたい
  • お酒が入らないと喋れない的な空気が嫌。いつでも話せるでしょ?
  • 飲み会は仕事の一部という男社会的空気が嫌。家族を蔑ろにしてませんか?

私も独身の頃は飲み会に参加していました。コミュニティから外れるかも知れないという謎の危機感と戦っていたのと、馬鹿をやるのが楽しかったからです。しかし、家庭ができてからは、すっかり家庭優先になりました。子供や妻と食事を囲む方が幸せを感じるからです。

ということで、私はすでに会社のコミュニティからは「飲み会に来ない人」であると認識されており、大変気が楽になりました。

そこで、会社の飲み会を無難に欠席したい人がとるべき対策を紹介したいと思います。なお簡単ですがやや時間が掛かります。

初心者

初心者は、仕事でのコミュニケーションはしっかり取るようにしましょう。仕事上でしっかり意思の疎通が図れていれば、アフターファイブでのコミュニケーションは不要だと思います。アフターファイブに話す内容は、多くの人が昼間には話せないような「ゴシップ」や「愚痴」が多いものです。これらの多くは生産性のないコミュニケーションです。

お酒が飲めないことをアピールする

誘ってくる人は、「良かれと思って」誘っています。和を以て貴しとなす日本人らしい思想ですね。無下に断らないためには、「あの人はお酒が飲めないから、飲み会の場は辛いはず」と思わせることが重要です。したがって、お酒が飲めないことは、エピソードなども添えて、アピールしましょう。

仕事が片付かないことを理由にする

直属の上司がいると使えない手ですが、仕事が片付かないために欠席するのはアリです。きっと幹事の人は同情してくれるでしょう。

翌日の早朝に予定を入れてしまう

早朝の予定は何でもいいです。釣りでも山登りでも何でも良いです。正当な理由を以てきっぱりと断れるのであれば、何でもいいです。

先約を作る

「先約がありますので、行きたいところですが欠席します」というのは使える手です。ビジネスでは、先約を断ることは基本的にできないので、この手は有効です。

中級者

1年間(5,6回)飲み会を断り続けることができれば、初心者卒業といえるのではないでしょうか。1年間ずっと断り続ければ、幹事も出席をあまり期待しなくなります。頭数に入らなくなってくるので、謎の圧力もなくなってきます。

「家庭の事情で」

中級者となっては理由はもはや不要で、「家庭の事情で欠席します」でOKです。独身者はなかなか難しいですが、独身/既婚をカミングアウトしていない人は使える手です。

「家族を優先したいので」

誘う側も家庭がある場合があったり、育児に理解のある世代である場合があるので、イクメン的な理由は理解されやすいと言えます。「仕事よりも家庭が重要」という意識がある職場であれば、問題なくこの理由が使えます。

 

「飲みニケーション」を乗り越えるコミュニケーションを会社でする

最終的に「あの人は来ない人」であると認識されれば、ミッションクリアです。

 

ただし、やはり会社内や社会では、飲み会を断る人間は疎ましかったり、悩ましかったりするようです。

next.rikunabi.com

president.jp

しかしそういった負の感情は、飲みニケーションを通して意思疎通を図りたいから、という会社社会の論理が原因であり、克服することは可能です。

diamond.jp

 Bさんのやり方は見事だった。感情的になる課長相手に、ゆっくりと言い含めるようにこちら側の立場を説明し、「課長のクレーム内容とお気持ちは十分個人的には理解できる」という情を示し、その上で「折れるところはこちらも折れますので、ぜひこちらの立場もご理解ください」とお願いする。いつの間にか、頭から湯気を出す勢いで電話してきた課長も、「うん、まあ、そちらの立場もわかるけどねえ」などと勢いが衰えて、最終的にはBさんの言い分をのんでしまうのである。

相手に理解を示した上で、こちらの主張をやんわりとするというものです。

 ここからわかるのは、不機嫌な職場の解消のために必要なのは、仕事の場での会話の中でも効率的に相手を理解し、相手に自分を理解させる「エフェクティブコミュニケーション」だ。無理矢理に皆が集まる「飲み会」などではない。

コミュニケーションスキルが必要ですが、会社で円滑に立ち回れれば大丈夫です。

私も、なるべく仕事の話だけではなく、プライベートの話も少しだけするようにしています。こちらがプライベートの話をすれば、相手も自己開示してくれます。そういった開示による相互理解は、コミュニケーションを効率化してくれます。相手が自分の立場を理解してくれるということです。

したがって、たまには仕事時でも飲み会みたいな砕けたコミュニケーションをすることが重要です。距離感を開けすぎないことです。そのような砕けたコミュニケーションが、飲み会での「飲みニケーション」の役割をしてくれて、飲み会も無難に欠席できるようになるでしょう。

東京オリンピック・都市ボランティアの説明会に行ってきました

地方から東京オリンピック・都市ボランティアの説明会に行ってきました。

SNSで発信できる内容とできない内容がありますので、できる内容だけを記しておきます。
※冒頭、説明会での説明内容のSNS発信はNGとの説明がありました。

建物

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会場の有楽町インフォス(旧1000days劇場)です。有楽町駅前ですが、土地勘のない人間には駅前でも分かりにくかったです。赤い屋根も夜間では目立ちませんでした。

自分以外に来ていた人

老若男女という表現がぴったりでした。

  • 兵庫県からいらしていた女性
  • 大阪府からいらしていた女性
  • リタイヤしている初老の男性(東京の方)
  • リオ五輪のボランティア経験のある女性

などでした。
西日本からの参加者が多く、鳥取県から来ていた私もちっともマイノリティではなかったのが一番嬉しかったことでした。やはりオリンピックは全世界規模のお祭りなだけある感じです。

写真撮影可能なブース

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入り口付近。

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説明会終了後、2階から帰る道に置かれていました。

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小学生に選ばれたミライトワ君とソメイティちゃん(?)

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日本財団とコラボしてオリンピックの宣伝をしているようでした。

今後の予定

  • 2019年10月~2月 共通研修
  • 2020年4月 役割決定・研修
  • 2020年6月 配置決定・ユニフォーム受取

ということで、本番までにまだあと3回も東京に行く必要があるとのことでした…。やはり地方の人間にはきつい!しかもサラリーマンだし!たった2,3時間の滞在のために丸1日と最低2万円が掛かるのは、モチベーションが高くても本当に痛いです。e-learningもするらしいけれども、研修をすべてe-learningにできなかったのかと。

お土産

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お土産にオリンピックロゴのピンバッジをもらいました。ジャケットにつけよう。

【お金教育の土台】我慢する力・自制心を「イヤイヤ期」に伸ばすための躾5つ【非認知能力】

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我が家の娘(2歳9ヶ月)は現在イヤイヤ期の真っ盛りです。親にとって子供のイヤイヤ期は早く通過してほしいことですが、同時にお金教育の土台となる【非認知能力】を伸ばすための好機と考えています。

非認知能力とは

非認知能力は点数化できる能力である認知能力の対義語で、PDCAサイクルを持続的に回して物事を進めるための能力といえます。具体的には例えば次のようなものです。

◎目標を達成するための「忍耐力」「自己抑制」「目標への情熱」
◎他者と協力するための「社会性」「敬意」「思いやり」
◎情動を抑制するための「自尊心」「楽観性」「自信」

幼児期から育成したい! 「非認知能力」とは?【前編】|ベネッセ教育情報サイト

マシュマロ実験

スタンフォード大学での有名な心理学実験です。「今マシュマロを1個あげるけど、もし食べずに10分待っててくれたら、もう1つあげる。一人で待っててね」と言って待つことができた子供は、待てなかった子供よりも成長してからはるかに成功していたという調査結果でした。

※実際の実験風景

www.youtube.com子供たちの悶々とした表情やそわそわした態度、気を散らすような行動は非常に微笑ましいですね。

マシュマロという目先のものに流されずに、感情を制御したり気をそらせたりして10分待ち、目標を達成できた子供は、大人になってもその能力が持続していたということです。

マシュマロをお金に置き換えれば、貯金とまったく同じですね。

なお、2018年のマシュマロ実験の追試では、子供が2つ目のマシュマロまで待つためには「子供の社会的・経済的背景」が重要であるという結果が得られたということです。つまり、子供が裕福であれば、食べ慣れている目先のマシュマロにも我慢できるけれども、貧困であれば目先のマシュマロを我慢できずに食べてしまうということです。

詳しくは下記記事を参照してください。

gigazine.net
子供を取り巻く環境は、子供の精神的余裕に直接的な影響を及ぼすので、ある意味当然かも知れませんね。

子供にお金教育を施すためには、ある程度経済的・社会的に余裕のある生活でなければならないということですね。当たり前の話ですが。

お金教育と非認知能力

お金教育の中核である貯金へのモチベーションを身につけさせるためには、非認知能力が非常に重要です。

  • 目先のものを買いたい【衝動】を抑え、【我慢】してお金を貯めること
  • 【目標への情熱】を保ちながらお金を貯めること

です。そこで、子供のイヤイヤ期における日常生活の中で、以下の非認知能力を身につけさせるための躾をケーススタディ形式でまとめました。

  • 子供にとって嫌悪感のあることを先延ばしにせず、やりたいことを後回しにできる
  • 子供にとって嫌悪感のあることをするときに、感情を抑えて(駄々をこねない・泣かない)やり過ごすことができる
ケース1:食事の時間になっても「嫌!」でおもちゃで遊び続ける

「ご飯を食べた後におもちゃで遊ぼう!」と粘り強く食事をさせるよう促しましょう。「おもちゃはいつでも遊べるけれど、ご飯を食べることは生きるために必要な、とても大切なことだよ」と理由をしっかり説明すると食育にもなるでしょう。

ケース2:歯磨きのときに「嫌!」で歯磨きさせてくれない

「歯磨きしないと口の中のバイキンマンが悪いことをするよ!歯磨きをしたらおいしくご飯が食べられるよ!」と粘り強く歯磨きをするよう促しましょう。

ケース3:鼻水の吸引のときに「嫌!」で吸引させてくれない

「吸引しないと風邪が治らなくてお外で遊べないよ!吸引をしたら鼻が通って気持ち良いし風邪も治るよ!」と粘り強く吸引をするよう促しましょう。

ケース4:公園でいつまでも遊び続け、帰らせてくれない

「今帰ったらお家でご本を読んであげる(ご褒美を与える)よ!」と粘り強く帰るよう促しましょう。ご褒美を与えないとしなくなる恐れがあって「ご褒美は良くない」という意見もあるかも知れませんが、程度問題であると思います。

 ケース5:子供が言いつけに従ったら褒めてやる

言いつけに従ってくれたら、その場で猛烈に褒めてやりましょう。従ったときに子供は「乗り越えた」と言えますので、すぐに褒めて正のフィードバックを与えることが極めて重要です。子供は自分の判断が正しかったと肯定できますし、親に認められて自信がつきます。

妻は抱いてやりますし、私は頭を撫でてやります。そうすると、子供も例えば「泣かなかったよ」と言ってくれます。子供自ら感情を抑制できたことについて達成感を得ている、重要な瞬間です。

イヤイヤ期は妻だけにやらせず、夫も率先して対応し、苦楽を共有する

この躾は妻と協力して行うことが欠かせません。そもそも父親である自分は躾けたくてもその場にいない場合が多く、実際には妻にしてもらうことが多いからです。また、長期間の子供の「嫌!」に逐一応対するのは結構辛かったり面倒なため、投げ出したくなるので、夫婦での意見交換(愚痴の共有)で乗り切ることが重要だからです。

また、この躾によって子供の非認知能力が向上すると考えると、子供のイヤイヤ期を乗り切るモチベーションを上げることができると期待できます。励ましになるということです。

関連書籍です。

マシュマロ・テスト:成功する子・しない子

マシュマロ・テスト:成功する子・しない子

 

マシュマロ実験の遂行者である著者による著作です。研究結果について述べています。

 2018年の追試を見込んだようなタイトルの著書です。こちらは、理論的な内容ではなく、より実践的な内容が述べられています。
優秀な頭脳は裕福な家庭から生まれる、というのはある意味当たり前で、資本主義下の世界で格差が生まれる背景になっています。格差を解消できなければ、つまり富を効果的に分配できなければ、資本主義はいずれ人類を滅ぼすと言われています。

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「『おカネの天才』の育て方」に学ぶ子供のお金教育の枠組み・学習内容まとめ

アメリカにおけるパーソナル・ファイナンスの第一人者が書いた「『おカネの天才』の育て方」という本を参考に、お金教育の枠組み(いつ頃にどのようなことを教えるべきか)を考えています。

「『おカネの天才』の育て方」は、投機で資産を増大させるためのテクニックなどではなく、子供が自立して生活を営めるようになるための親から子への躾や教育を意味しているようです。

お金教育はいつから始められるか?親はどのような心構えをもつべきか?

本書では、お金教育は就学前から可能であると述べています。ただし、就学前の子供が理解できることは限られており、学齢が上がってから理解できることの方が多いはずです。したがいまして、親としては、日常生活の中で教えられるタイミングを見つけ次第、子供の理解に応じて教えることが大事になると思います。

まとめると、親がわが子を「おカネの天才」に育てるためには、

  • まず親が「おカネの天才」でなければならない
  • 親は子供のお金の教養について常に注意を払わなければならない
  • 親が子供に直接教えなければならない(本を与えておしまい、とはならない)

ということになります。非常に大変そうですが、やりがいはありそうです。

 

本書はお金教育の「どんなこと」と「いつ」は書いてありますが、「どんなこと」を章立てにしてその中で「いつ」を書いています。そのため、子供の学齢に沿った構成となっておらず、やや読みにくく感じています。また、やや具体例が多すぎて読みにくい箇所が多いです。

また、本書は原著をおそらく忠実に訳しており、銀行口座の話など具体的な例はすべてアメリカの家庭に向けたものとなっているため、日本の家庭では適用できないことが多いです。

ただ、金融大国・アメリカでのお金教育をダイレクトに学べる感じはします。

そこで、本稿では、まず「いつ」で見出しを立てて「どんなこと」を列挙することで、子供の学齢に応じたお金教育についてざっくりと俯瞰します。

この本が章として扱っていない項目で私が重要だと思う内容も書いています(青字で示しました)。

子供へお金教育を施すのに適した時期

就学前児童

本書では、お金の価値は「1歳児でも分かる」としています。概念的な理解に集中できる学齢だと思います。概ね3歳でお金の概念が掴めるとありますので、お金教育は3歳からが良いのではないかと考えます。

小学生

小学校算数 - Wikibooks

小2までで四則演算、小3で小数、小4で大きな数、小5で百分率を学びます。四則演算ができれば買い物のときに計算ができます。小4にもなれば複利を計算させてお金が大きく増えることも頭で理解できます。

小学生は素直で非常に飲み込みが早いので、就学前に身に着けた概念的な理解をより発展させると良いのではないかと思います。

中学生

中学校数学 - Wikibooks

中1で正・負の数、平均と分散、中2で確率、中3で平方根・標本を学びます。したがって、金融教育を行う上では中学程度の数学が分かっていれば殆どのことは十分であると考えます。

社会の仕組みがだんだん分かってきますので、小学生のときよりも広い範囲でお金教育ができます。

高校生

15歳からアルバイトができるようになりますので、実際に稼ぐ中で学ぶことができるようになります。

国際的観点や客観的な思考が発達しますので、世界経済と地域経済、富裕層と貧困などを体系的に理解できるようになります。

大学生

銀行口座は18歳以上から親の同意なしで作れます。証券口座は20歳から親の同意なしで作れます。したがって、20歳で親と同じことが独立してできるようになると言えます。お金教育で学んだことを実践する機会が増えます。

社会人

大きなお金を自分の責任で使えるようになりますので、お金で致命的に失敗しないようにしなければなりません。親としてやることは、自立に向けて見守ることや、少々の金銭的支援に留めるのが子供のためでしょう。

お金教育の内容まとめ

  • お金の概念・価値
  • 貯金の概念・意義
  • 仕事と報酬の関係
  • 借金・クレジットカード・ローン・お金を貸すこと・信用
  • お金を使うこと・物を買うこと・節約
  • 保険の概念・意義
  • 投資
  • 社会への還元・寄付
  • 学費(特に大学の学費)
  • 税金の概念・意義
  • ライフプランニング・家計の考え方
  • お金の拾得
  • お金についての言葉・格言・ことわざ
  • お金についての親が守るべきルール・子供に守らせるべきルール

お金教育をするタイミング

お金のリテラシーは社会人でも身についていない人がいます。だから、いつから学んでも良いのではないかと思います。但し、素直さや飲み込みの早さは、若ければ若いほどしやすいでしょうから、概念的なところは就学前に抑えておくと良いのではないかと考えます。

お金教育をするタイミングは日々の生活の中で沢山あるのではないかと思います。少なくとも、理科や数学よりもずっと子供に施しやすいのではないかと思います。スーパーでの買い物や電気料金、ガス料金などお金と接する機会は沢山あります。

お金教育をさせる意義

お金教育を子供に施すと「将来的にお金に困らなくなる」だけではありません。

お金教育は経済学・金融学・社会学と関連性が強く、またお金の世界は数字で表現されますので、お金教育をすると算数・数学や社会も伸びることが期待できます。 

まとめ

本稿ではお金教育の枠組みや学習内容について俯瞰しました。本ブログでは、私自身のモチベーション(就学前の我が子へのお金教育)に沿って、既存の書籍のノウハウを参考にしつつ、具体的なお金教育の内容と実践結果を紹介していこうと考えています。

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2019年2月:4人家族の投資損益まとめ|夫婦:つみたてNISA・iDeCo・特定口座、子供:ジュニアNISA

年明けから急激に市場が好転しましたね。我が家の含み損も急回復しました。
2019年2月末の投資損益をまとめましたので報告します。

アセットアロケーション

基本的に我が家は先進国株100%です。インデックスファンドで分散投資をして、個別株は味付け程度です。特に、米国バンガード社のVTIとeMAXIS Slim先進国株インデックスに集中投資するようなスタイルにしています。つまり、非常に米国に偏重したアセットアロケーションとしています。

特定口座(夫)

  • SBI証券 (1ドル110.89円)

    f:id:cden:20190301070706p:plain

    f:id:cden:20190301070753p:plain

    利益:約23万円
    2ヶ月前の2018年末は約85万円の損失でしたので、約100万円戻したことになります。米国のみ、ハイテク・金融偏重のポートフォリオなので、ボラティリティが非常に大きいです。

  • 楽天証券

    f:id:cden:20190301072143p:plain

    損失:約1.5万円
    楽天の株は応援の意味で保有しています(我が家は楽天経済圏にどっぷり浸かっています)。MNO事業への期待から株価が上昇し、含み損が少し減りました。

    eMAXIS Slim国内債券インデックスは、楽天カード決済用です。

    新興国株式インデックスは、楽天ポイント用です。月1回、1ポイント+499円で500円投資しています。

つみたてNISA


  • f:id:cden:20190301072742p:plain

    利益:約1.7万円(2018年末損失:約5.7万円 1年経過して利益は3.7%です。


  • f:id:cden:20190301072942p:plain

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    利益:約1万円(2018年末損失:約5.5万円)1年経過して利益は2.2%です。楽天全米との差は1.5%しかないですが、金額で7千円も違うと、つみあがってきたなぁと言う印象です。やはりこの2ヶ月間は米国が世界経済を牽引したといえると思います。

iDeCo

  • 夫(12,000円/月)

    f:id:cden:20190301073848p:plain

    利益:約0.6万円(2018年末損失:約3万円

  • 妻(23,000円/月)

    f:id:cden:20190301073717p:plain

    損失:約1.5万円(2018年末損失:約6.5万円
    ひふみ年金は損失3万1千円から1万3千円までもどしましたが、DCニッセイ外国株式インデックスはプラテンしました。ひふみ年金は全然守れていないという印象が強まっています。低コストのファンドではないので、早く手放したいところです。

 ジュニアNISA

  • 娘(2)
    NISAは2018年中に開始。順調に積み立て中です。

    f:id:cden:20190301071410p:plain

    損益:2万円(2018年末損失:約5万円

  • 息子(0)
    NISAは2018年中に開始。年末にきっちり80万円満額投入できました。

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    損益:5万円(2018年末損失:約9万円
    始めた時期の差と投入金額の差で息子の方が益が大きいので、積み立て完了する4年後までに調整するつもりです。

合計損益

2019年2月末の合計の損益は、 約23万円 となりました。
2018年末の合計損失は約141万円でしたので、一気に160万円戻したことになります。

ほぼ先進国100%のポートフォリオボラティリティの大きさを実感するとともに、一時的なドローダウンで損切りするのは機関投資家のカモになるような悪手だと感じざるを得ません。

ただし、この利益も一時的なもので、フラフラしながら少しずつ上がっていくものだと思っていますので、じっくりと続けます。

関連記事です。

cden.hatenablog.com

2ヶ月前の運用結果です。

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© 2010 自立を願う父さんのお金教育