<積立のモチベーション向上>MSCIコクサイ・S&P500の超長期リターン(円建て)
長期積み立てのモチベーションを上げて、「下落は口数がたくさん買えて嬉しい!」と心から言えるようにしたい!
私の保有している主力インデックスはS&P500とMSCIコクサイに連動する投資信託(eMAXIS Slim 先進国株インデックス、ニッセイ外国株式インデックス・ファンドやたわらノーロード先進国など)です。これらは通常ドル建てでの表示です。
我々日本人は日本円で生活しているので、ドル建てではなく、円建てで利回りを考える必要があります。そこで、これらのインデックスの円建ての過去リターンがプラスの年とマイナスの年の年数を調べました。1970年~2017年となります。
- プラスの年:33年
- マイナスの年:14年
明らかにリターンがプラスの年の方が多いですね。
2008年のリーマンショックで-50%、2002年に-28%、1987年に-20%程度下落していますが、数年に1回という感じです。
MSCI コクサイ・インデックス(青色)(TOPIX:灰色)
『MSCI コクサイ・インデックス (KOKUSAI) (円)』 |株価指数
リーマンショック前に一括投資していても、4年半ホールドで戻っていることが分かります。20年間ホールドで200%弱、つまり4倍弱のリターンが得られるということが分かります。
続いてS&P500です。1961年~2017年となります。
- プラスの年:40年
- マイナスの年:16年
S&P500も、MSCIコクサイとあまり変わりません。MSCIコクサイの50%以上は米国なので、当然といえば当然ですね。
『S&P 500 (配当込み) (円) インデックス』 |株価指数
過去20年リターンでは、円建てであっても、MSCIコクサイよりリターンが大きいです。
ということで、長期投資家の皆様、がっちりホールドしていきましょう!
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2018年4人家族の投資損益まとめ|夫婦:つみたてNISA・iDeCo・特定口座、子供:ジュニアNISA
年の瀬ですが目下大暴落ですね。投資は買い始めの頃は損失が気になりますが、喉元過ぎると楽になる(ただマイナスの数字が大きくなっていくだけのように思える)もので、むしろ騰がるまでじっと投資を続けようという前向きな気持ちになっています。
さて、2018年度分のNISA投資が終わりましたので、2018年4人家族全員の口座で投資を行った結果をご紹介します。運用はすべて家長である私が行っています。株価および基準価額は12/26(水)昼現在です。
アセットアロケーション
基本的に我が家は先進国株100%です。インデックスファンドで分散投資をして、個別株は味付け程度です。特に、米国バンガード社のVTIとeMAXIS Slim先進国株インデックスに集中投資するようなスタイルにしています。つまり、非常に米国に偏重したアセットアロケーションとしています。
特定口座(夫)
- SBI証券 (1ドル110.56円)
損失:約85万円
ETFは2018年2月から10月に掛けてちょいちょい買っていました。暴落が始まる前は全部合わせて40万円の含み益があったのですが、何とも無残なものです。
なお、私は配当を吐き出す個別株よりも、長期で持てるETFや配当を吐き出さないグロース株に投資する方針です。VISAは、QQQに金融株がないため、確信して長期で持てる株ということで購入しました。
現状、VISAも含めて長期では株価が回復することに疑いを抱いていません。 - 楽天証券
損失:約21万円
楽天の株は応援の意味で買いました(我が家は楽天経済圏にどっぷり浸かっています)。100%損失しても後悔はしません。
eMAXIS Slim国内債券インデックスは、楽天カード決済用です。小額ながら評価益が生じてきています。可愛いやつです。
新興国株式インデックスは、楽天ポイント用です。月1回、1ポイント+499円で500円投資しています。
つみたてNISA
- 夫
損失:約5.7万円 - 妻
損失:約5.5万円
iDeCo
- 夫(12,000円/月)
損失:約3万円 - 妻(23,000円/月)
損失:約6.5万円
ジュニアNISA
- 娘(2)
NISAは2018年中に開始。投資総額が少ないのは、誤ってジュニアNISA口座の「課税ジュニアNISA口座」で買ってしまったためです。
損失:約5万円
- 息子(0)
NISAは2018年中に開始。
eMAXIS Slim TOPIXは、海外に投資するインデックスファンドが2018年のNISA枠で買えなかった(最終受渡日を理解していなかった)ために買いました。
国内のファンドならば、海外ファンドよりも受渡日までの日数が1日短いため、買えます。
損失:約9万円
ということでざっくり損失は 約141万円 となりました。損失の数字をかき集めると衝撃的な額ですね。車一台買えちゃいます。でも、年末の大掃除をした気分です。スッキリしました。
我が家の投資はすべて余裕資金で行っている上、20年スパンで売らないつもりですし、何事も勉強ですので、じっくりと続けます。
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2018年つみたてNISA(毎日積立)運用成績結果と年初一括との比較
平成30年はつみたてNISA元年でした。私は楽天証券で毎営業日設定で積み立てしましたのでその運用結果を紹介します。
なお、枠は満額40万円を使うためにぎりぎり設定を選択していましたが、上手く調整されないようで、年度末あたりは増額設定を用いて手動で調整しました。
楽天・全米株式インデックスファンド
投資総額:399,999円
損益:-57,937円(2018年12月25日基準価額で計算)
11月からの米中貿易戦争と米利上げの影響による暴落で大きな損失となりましたが、毎日積み立てだったので、精神的ストレスはあまりありませんでした。
年初一括との比較
毎日積み立てと対極である年初一括の場合、どうなっていたかを比較します。
2017/12/26(2018年最初の約定日)の基準価額:10,653円
2018/12/25(2018年最後の約定日)の基準価額: 9,138円
ということで、一括では-14.22%、毎日積立では-14.48%となり、一括の方が0.26%高い結果となりました。
これがあと19年間続くのであれば年初一括の方が5.2%高くなるのですが、果たしてどうなるのでしょうか?
すでに投資した額は、毎日でも年初一括でも年が進むにつれて大きくなりますので、毎日積立と年初一括のリターンの差は少なくなっていく(20年スパンでは年初一括も20回の積立になるため)と考えられます。
私は、毎日積立は精神的ストレスをなくす効果があると感じていますし、コツコツ積立の方が性に合っていますので、一括の方が少しだけリターンが高くてもこのまま毎日で続けるつもりです。
暴落による損失はやがて消え、再び利益をもたらしてくれると考えています。何せ米国全体を買っているですから。悠然とやっていきます。つみたてNISA同志の皆様、頑張っていきましょう!
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学校だけでなく、親だからこそ!リスクとリターンで語る性教育
日本財団が性教育についてのアンケートを17~19歳の未成年に行ったそうです。
詳しい調査結果は日本財団にあります。
グラフがいくつかありますが、どれも重大なデータとなっています。
https://www.nippon-foundation.or.jp/what/projects/eighteen_survey/img/19.pdf
私が特に気になった点は、自慰に使っている情報源がほぼスマホであることと、セックス経験割合は23%。経験者の年齢の中央値が17歳で、10%は14歳で経験していること、そして、性教育が役に立っていない割合が40%もいたということです。
性教育の問題点
学校での性教育の問題点
学校での性教育は学習指導要領に記載されており、小学校4年生女子に対する月経教育に始まり、高校生まで行うことと定義されています。
学校における性教育の問題点は、
①児童・生徒が学校種やクラスによってバラバラであり統一的な指導が難しい
②教員の性別・立場などにより指導内容が大きく変わりうる
③体育や総合的な学習の時間など、限られた時限の中で行わなければならず、指導内容が薄くなりがち
といったことが挙げられ、結果的に上手くなされてはいないようです。そもそも教員が女性ならば男子に指導するのは難しいでしょうし、男性教員が女子に教育するのは、適切にしなければセクハラ扱いされることもあるでしょう。そのため、力を入れている学校では、産婦人科医師を講師として授業を行ってもらうような所もあるようです。
私が小中学校時代(30年弱前頃)に受けた性教育といえば、体育の時間で「女子だけ受ける授業」(月経教育)があって、そのときに女子だけが「何か」(コンドーム?ナプキン?)をもらっていた、また分娩風景のビデオをクラス全員で観たといったことを覚えています。
家では、小学校高学年のとき「チンチンの剥き方と洗い方」を父から教わりましたが、その唐突さ故に非常に印象に残っています。
少年ジャンプの「てんで性悪キューピッド」や「電影少女」も当時は印象に残っています。
また、空き地に落ちていたエロ本を友達と読み回したり屋根裏部屋になぜかあったエロビデオを盗み見したりして、性に触れる程度でした。
今思うと、そのようなお色気漫画、エロ本やエロビデオはやんわりと男の世界を見せてくれる“良いもの”であったと思います。
日本財団の調査で浮き上がった問題点
先述しましたが、
- 自慰に使っている情報源がほぼスマホであること
フィルタリングされていないスマホを使うと、心の発達に不相応な情報を得る可能性があり、健全な性の観念を育む上で有害。裸だけで十分刺激的な年齢の子が激しい行為の動画を見たら、確実に有害です。 - セックス経験者の割合は23%、年齢の中央値が17歳で、10%は14歳で経験していること
14~17歳というのは、まだ性知識も浅く、自立もしていない中高生年代ということです。性知識が浅く自立していなくてもセックスはできますし、それで女子が望まない妊娠をする例が一般的によくあります。 - 性教育が役に立っていない割合が40%もいたということ
せっかくの授業であっても、子供は「役に立っていない」と感じているようです。そのような認識だから中高生がセックスに至るのでしょう。ただ、日本財団のアンケート結果からは、避妊の必要性は87%の人が理解しているようです。水際的な点では役立っているといえます。
本来、性教育は親が子に直接語るべきものではないか
性教育だからこそ親が子供に向き合って話せることは沢山あると思っています。
特に、性教育をリスクとリターンという観点で話すと子供は性への理解を深められると思います。ここから本題です。なお、対象としている年齢は女子ならば初潮以降、男子ならば精通以降、年齢で言うと12歳程度以上を想定しています。
話し出しが一番大事だと思います
性教育におけるセックスは、大人からすると性病や望まない妊娠など決定的な結果をもたらすことであり、子供からすると行為自体の興味・関心の強さが際立つため、子供たちには避妊に関する知識が強く残るのではないかと思います。
しかしながら、セックスは本来子供を生むための手段ですし、それが転じて愛を確認するための行為であると思います。したがって、セックスには本来性的な(エッチな)文脈など入る余地はありません。親も、セックスなんて大したことではなく、大事なことはもっと他のことであると伝えられると良いと思います。
いきなりセックスについて話したりすると親子関係に決定的な亀裂が入ると思いますので、非常に慎重にタイミングとストーリーを検討する必要があります。わが子の名前を花子ちゃんとします。
例えば、「花子はどうやって生まれてきたか知ってる?」という問いを利用したいと思います。子供ならば誰でも興味のある話しです。これを、12歳以降の花子にしてみましょう。ある程度の知識があるかどうかは顔に出ます。知っていそうであれば、続けても大丈夫でしょう。知らなそうな感じでしたら、はぐらかして次の機会を待つということでも良いと思います。
望ましいと思ったストーリー
- 花子が生まれる前の話をする。
父と母が結婚してから、なぜ花子をもうけようとしたのかを話します。家族が増えることの喜び(リターン)を伝えられればOKです。ここで花子に知ってもらいたいことは家族愛です。視覚に訴える写真、妊娠中の妻などがあるとグッドです。なお、行為をしたからという話は避けたいところです。花子はおそらく知っていますので、そういった生々しい話はやぶへびです。
上手く話せて花子が慣れてきたら、子供をもうける上でのリスクを話したいです。ここでのリスクとは、子供をもつ責任(経済的な面、養育義務など社会的な話)や妊娠・出産自体が母体と赤ちゃんを危険に晒すこと(流産、死産、早産、妊娠中毒症など割とよくあること)などです。特に女子には、妊娠は人生を変えるほど大きなことであるとともに、生んでから養育などの負担を負いやすいことを理解させましょう。花子の場合はどうだったかを話すと良いでしょう。シングルマザー問題や生みたいけど生めないカップルの話し、養子縁組などの話もできるとなお良いでしょう。 - 花子が生まれた日の話をする。
我が家では、子供の分娩シーンを撮影したビデオがあります。これを花子と両親とで観ましょう。妻にこのときの感想を話してもらうと良いでしょう。分娩風景を見れば「どこから生まれてくるのか」ということは説明不要になります。セックスの具体的な話をしなくて済むと思います。その程度のことは、12歳位になれば、友達経由などで何らかの知識をもっていると思います。
生まれた後にすることの話もすると良いと思います。つまり、役所に出生届を出して戸籍に入れるということです。戸籍、本籍、国籍という言葉を教える良い機会にもなると思います。入れなかったらどうなるかというIFの話をできると良いでしょう。無戸籍児や国籍の話、ひいては国籍の血統主義や出生地主義といった国際的な話もできると尚良いと思います。 - 花子が生まれた後の話をする。
すくすく育っていった軌跡を写真やビデオで振り返りながら、花子の存在が両親、祖父母・親戚などの喜びの中心にいて、常にリターンを得てきたということを教えてやれると良いと思います。
翻って、経済的・時間的・精神的な負担も増していったというリスクの面も話せると良いと思います。子供をもうけて育てるためには、結婚する男女は経済的・精神的に自立していて、お互いをよく信頼していることがまず重要であるということを自然に理解させられると良いと思います。
終わりに
我が家の子供はまだ幼児と乳児なので、だいぶ先です。しかし、妻と協力して性教育を行うのが楽しみです。
性教育は学問の中でも際立って重要ですが、様々な要因があって実践が難しいものだと思います。親は、何でもかんでも学校に任せるという態度ではなく、親も教えると尚良いという認識をもつべきだと考えます。学校で教えられることは一般的な事項に限られ、時間的余裕もありませんので。
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東京オリンピック・ボランティアネーミング案はどれも微妙。選べと言われても困る。
東京オリンピックボランティアに応募して初めての仕事として、
東京2020大会
ボランティアネーミング投票
のメールが届きました。12月11日頃にマスコミ各社からも報道されていましたね。
メール本文を引用すると、
*ボランティアのネーミング候補は4案あります。各案のコンセプトをご一読のうえ、投票欄の最も良いと考える案にチェックを入れ、一番下の「回答内容確認」ボタンをクリックしてください。
【大会】大会スタッフ用ネーミング
(大会ボランティア、東京2020大会組織委員会職員等を含む)
【都市】都市ボランティア用ネーミング
1【大会】Field Cast(フィールド キャスト)
【都市】City Cast(シティ キャスト)
競技場などで選手と関わりながら活躍する人、そして、競技場と競技場を結ぶ街で観客のみなさんと関わりながら活躍する人がいます。ボランティアひとりひとりに、大会を盛り上げる重要な役割を担ってほしい。そんな願いをキャスト(配役)という言葉に込めました。2【大会】Games Anchor(ゲームズ アンカー)
【都市】City Anchor(シティ アンカー)
ボランティアはオリンピック・パラリンピックを成功に導くための要“anchor”。“anchor”は、船のいかりやリレーのアンカー、さらには綱引きの最後尾を意味します。重要なポジションを担うことから、ボランティアが選手や観客にとっての心の支えであり、よりどころであることを示しています。3【大会】Games Force(ゲームズ フォース)
【都市】City Force(シティ フォース)
フォースが意味するのは、力、勢い、そして集団です。ボランティアひとりひとりが持つ最高の力を結集。さらに、ボランティアが一丸となって大会を力強く盛り上げ、都市を活気づけていく姿をこの名に込めています。4【大会】Shining Blue(シャイニング ブルー)
【都市】Shining Blue Tokyo(シャイニング ブルー トウキョウ)
東京2020大会にかかわるボランティア一人一人が輝くという願いと、エンブレムカラーの「藍色」を表すBLUEをかけました。さらに、ボランティアが選手や観客を輝かせる存在であることも表現しています。
ということでした。
Castだとディズニーランドですし、フォースはスターウォーズ、Anchorって船かよと。
どの案の説明文も自分たちの存在の主張しかしてなくて、使う側への配慮がないように思えます。
「Shining Blue」なんて、日本人は発音しにくいですし、都市ボラのシャイニングブルートウキョウまで来ると長すぎるし殆ど昭和の歌謡曲のタイトルです。
この愛称が決まっても運営以外は使わないのではないでしょうか。
ということでネタとしては面白いです。面白いです・・・。
が、私は応募者なので、これら4案は正直どれも呼ばれたくない。
運営側のメールには「最多得票数で決めます」とも書いてないので、「高輪ゲートウェイ駅」のようなことにもなりそうです。投票の意味を感じませんね。
ということで、私は最も不人気と思われるシャイニングブルートウキョウに投票しておきました。死票を投じたということです。
長期投資において新興国株式インデックスを買うべきか:MSCI指数の構成国と変更について
長期投資において、インデックスファンドを買う上での検討の1つは新興国株式をポートフォリオに入れるかどうかだと思います。これは誰しもが悩むことだと思います。
一般に、
リターンは新興国市場>先進国市場(リスクも新興国市場>先進国市場)
なので、新興国市場も10~20%入れておくのがセオリーと言われています。
しかし、長期投資において、新興国はいつまでも新興国のままなのか、そして、先進国から新興国への変更もあるのかなどが疑問として浮かびます。「最終的にどの国も発展して先進国になるのであれば先進国市場だけで良いじゃないか!」ということです。そこで、「先進国市場と新興国市場は変更されているのかどうか」「変更履歴はどうなっているのか」をざっくり調査しました。
MSCIによる定義
MSCIは米国Morgan Stanley Capital International社のことです。ここが様々な指数により先進国市場(Developed markets)・新興国市場(Emerging markets)・フロンティア市場(Frontier markets)を分類しています。
先進国市場はいうなれば安定的だがリターンは少ない「成熟した」市場、新興国市場は不安定だがリターンが大きい「新しく出てきた」市場です。
MSCIが発行する「MSCI指数ハンドブック」に構成国が載っています。
MSCIでは先進国、新興国、フロンティア市場国の3つに分類しています。
日本で先進国株インデックスファンドとして買えるのは、MSCI WorldインデックスからMSCI Japanインデックスを除外した指数であるMSCI KOKUSAIインデックスとなります。eMAXIS Slim先進国株インデックスもニッセイ外国株式インデックスも同指数を採用しています。
アジアの先進国市場は日本の他、シンガポールと中国の一部である香港も入っています。意外ですね。
最近の変更:ギリシャ格下げ
2013年というと、ギリシャ危機でEUが支援プログラムを実施していた頃でした。株価はギリシャ危機で暴落しましたが、支援策により復調しました。そもそもMSCI Worldに占める市場規模は高くても数%程度であったので、あまり影響はなかったと思います。なおギリシャはEUによる支援プログラムが2018年に完了し、指数は現在先進国市場の頃より高くなっているので、先進国市場への格上げも近いかも知れません。
韓国・台湾の格上げ見送り
韓国・台湾は2014年6月時点で先進国市場への検討が見送られたという報道がなされています。見送りの理由ですが、
MSCIはその理由として、現地通貨との限定的な兌換(だかん)性や市場アクセスなどで大幅な改善が見られない点を指摘した。
ということで、現地通貨の流動性や株式市場のアクセス性も考慮されているようです。
個人的に台湾はwelcomeですが、韓国はunwelcomeですね。
中国はどうなる?
新興国市場として時価総額が最も大きい国である中国が先進国市場に分類される日は来るのか。来るとしたらいつ頃か。
中国と異なり、民主主義・資本主義で動いている台湾が未だに上記の理由で新興国市場であることを考えると、市場規模の大小よりむしろ各国の金融や株式に関する法律が先進国市場レベルに達しているかが重要であると考えられます。
中国は中国共産党による一党独裁です。そのため、中国の金融市場は厳しく制限されています。人民元の兌換性は低いです。完全な変動相場制ではなく、特に人民元を外貨に換えにくいですし、換えられるとしてもレートは低いです。中華人民以外は誰も人民元など欲しがりませんので。
このことからも、中国の先進国市場への格上げは、中共が解体されるレベルのことがない限りあり得ないのではないかと思います。
私も、管理社会を目指す中共の手先企業に自分の稼いだ大事なお金が使われるのは嫌です。
結局、新興国株式インデックスを買う必要は・・・
年率5~6%あれば良いという人は、敢えて保有コストの高い新興国株式インデックスをもつ必要性は薄いと思います。中国経済の発展を願う人は買えば良いでしょう。
中国市場は長期投資(20年レベル)であっても先進国市場に分類されることはないと思います。それに対して、韓国・台湾はあり得るようです。また、インドやブラジルなどのBRICsやインドネシア、タイなどの方が中国よりも早く先進国市場に分類されるような気もします。
MSCIによる構成国の見直しは長い期間をかけて行われているようなので、今後の動向に注意を払う必要があります。
それにしても、先進国市場でイギリスの植民地であった香港とシンガポールを除くと、アジアで構成国になっているのは日本だけです。日本がギリシャレベルの金融危機を引き起こさないように心から願いたいところです。尤も日本は対外債務漬けのギリシャと異なり世界最大の債権国なので、大丈夫かと思いますが。
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<トビタテ!留学JAPAN 高校生コース>書類審査に合格するためには?|自己分析が大事!
はじめに
私は仕事でトビタテ!留学JAPANの補助金を使って海外研修に行きたい学生の指導をしています。指導をしていて、明確なキャリアプランをもって審査に進む学生はあまり多くなく、むしろ、将来についてあやふやだったり、「お金をもらって安く海外旅行がしたい!」などという動機をもって審査に進む学生もいたりします。
そのような動機に対しては「いけない事だ」と残念に思う人もいるかとと思いますが、私は不純な動機でもOKだと考えています。採用されるためには、自分のこれまでの歩みとこれからのキャリアを真剣に考えて、それを誰かに伝えるということができなければいけませんので、そういったキャリアプランを考える良いきっかけになるのではないかと考えています。
本稿では、トビタテ!留学JAPAN 高校生コースに採用されるための具体的な対策を考えていきます。なお、この対策はトビタテ!留学JAPAN 高校生コースだけではなく、他の高校生年代の補助金応募にも使えると思いますので、高校生の皆さんはぜひ参考にしてください。下記の指導をした後では、学生さんは皆自分の将来を自分の言葉で喋れるようになり、トビタテの申請書を具体的に書くことができるようになります。
自己分析をしましょう!
トビタテの申請書を書き、面接で説明をするためには留学の目的と意義を明確にすれば良いです。留学の目的と意義を明確にするためには、あなたのキャリア(仕事・人生)におけるトビタテの位置づけを考えれば良いです。したがって、トビタテの申請書を書くためには、まずあなたのこれまでの歩みとこれからの展望について振り返れば良いということになります。自分自身を知るための作業ということで、この作業を「自己分析」と言います。言い換えれば、誰かに「Who are you?(あなたは何者なのか)」と言われたときにあなたはどう答えるかということです。自己分析をすれば、あなた自身のリアリティのある言葉で、あなたしか書けない熱意のあるトビタテの申請書ができます。また面接でもあなたの熱意を審査員に伝えることができます。
自己分析の方法(一例):
- なるべく考えが活性化するように、ゆったりと何時間か考えられる時間帯を選び、快適な場所で行う。
- 以下の自己分析項目について考え、頭に思い浮かんだキーワードをどんどん書く。具体的なほど良い。30個以上書けると良い。自分の考え・行動を肯定的・発展的に捉えるのがポイント。
- そのキーワード同士の関連性の大きさに沿って線で結ぶ(キーワードが繋がったものが自分の考えのまとめになる(「マインドマップ」で検索してみてください)
- 過去・現在・未来で、自分のキャリアについての考えが線でつながると良い。
自分のキャリアについての自己分析項目(一例):
- 【将来】自分はどんな職業に就きたいか?(例:海外で活躍する技術者になりたい、人命を救う技術を開発したい、人の心に寄り添う仕事に就きたい、空港で働きたい、電車の整備士になりたい、など)
- 【将来】自分はどんな人生を歩みたいか?(例:海外に住みたい、色々な国の人と友達になって刺激的な生活を送りたい、世界一周しながら生活したい、など)
- 【将来】の夢・目標・成し遂げたいことは何か?
(例:子供の貧困をなくしたい、お金に困らず暮らしたい、南極に行ってみたい、など) - 【過去】自分は将来何がしたい/どんな職業に就きたいと思って高専に入学したか。
- 【現在】自分は将来のために何を頑張っているか。
- 【現在】自分はどのようなことに興味・関心があるか。熱中できるものは何か。趣味は何か。
自分のキャリアを、様々な社会問題(国際的、地域、人権、医療、環境、食糧、外交)などの解決・改善に繋げて考えられると良いです。また自分はそういった諸問題に対して何らか(具体的なほど良い)の関与をし、貢献をしたいと考えられると良いです。世界の中の自分の位置づけを考えてみると良いです。したがって、そのようなことを自分の興味・関心の及ぶ範囲で知っていくことが大切です。
自己分析に基づいたトビタテ留学の位置づけを考える
- 何のために留学をするのか?
- トビタテ留学に行くことは将来何の役に立つか?
- 留学の目標は何か?そのためにする必要のあることは何か?
【重要】トビタテで奨学金を受ける自分は社会に対してどのような恩返しや貢献ができそうか。(トビタテは返済不要の奨学金でありその出資者は主に国内企業です)
自己分析シート(一例)
ここに挙げたシートは、私が学生に渡しているシートになります。ひたすら文章を書くためのシートです。絵を描いた方が考えがまとまるという人は、画用紙などの大判の紙を用いると良いでしょう。過去・現在・将来に分かれていればOKです。
終わりに
いかがでしたか?申請書はいきなり書こうと思っても書けません。心の準備が必要です。心の準備には、時間が必要なので、早めに取り掛かりましょう。